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  • 2008年10月8日水曜日

    「台湾の声」【再送】台湾人がみた日本の戦争と靖国 

    【再送】台湾人がみた日本の戦争と靖国

    今朝配信した以下の論文が一部文字化けのため、再度配信します・

    激論ムック(西村幸祐責任編集)より転載

            「台湾の声」編集長 林建良(りんけんりょう)

     戦後の日本社会は、平和を絶対善、戦争を絶対悪としている。臭いものにフタをしたがる国民性からだろうか、戦争の概念そのものも日本人の頭から完全に消えてしまい、「平和教」が日本の国教になったかのようだ。平和教の信者とは、平和は念じれば守られるものだと信じる人間のことである。ただ、世界の常識か らすれば、そのようなものは愚かな人間か偽善者かのどちらかとなる。なぜなら、平和は戦争をも辞さないとの強い決意でのみ守られるというのが世界の常識なのだ。だからこそ日本以外の国々は例外なく国防に力を入れ、国のために身を捧げる精神を無私な情操とし、子供たちには基礎教育から国を守る大切さを教えている。

    ●幻想の世界に逃げ込んだ日本人

     無論、資源のない国土で世界第二の経済大国を築いた日本人は愚かな民族である筈がない。日本人はただ小賢しくなり偽善的になっただけなのであろう。敗戦のショックのあまり、魂が抜かれただけでなく、幻想の世界に逃げ込んで現実を見詰めることもできなくなったままでいる。その幻想の世界とは、戦争も紛争も なく、ヒツジもライオンも仲良く暮らせるディズニーランドのような世界だ。

     しかし、現実の世界では洋の東西を問わず、戦争は紛争解決と国益を守る手段として公認されてきた。日本も含めて各国の歴史のなかに戦争史が大半を占めていることからも分かるように、人類が存在している限り、紛争も存在し、そしてそれを解決する最後の手段が戦争なのだ。その手段を持たずにして国を守ること はできない。いくら優れた外交官がいても、軍事力なしで紛争解決はまず成功しない。もし外交手段だけですむなら、北方領土も竹島もとっくに日本に復帰しているはずだ。日本は戦争手段を放棄しているからこそ、国民が拉致されたままで有効な手立てを打ち出せないでいる。日本の拉致被害家族がアメリカに懇願しなければなら ないのは、戦争放棄の非合理性の何よりの証明なのだ。だが、そのア
    メリカに託した一抹の望みさえもテロ支援国家指定の解除によって、粉々に打ち砕かれた。アメリカと北朝鮮が教えてくれたのは、自国の国民の命と安全は自分でしか守れないということだ。だから北朝鮮と国交正常化し、多額の札束さえ献上すれば、日本国民が 安全に暮せるというのは所詮幻想に過ぎないのだ。日本は戦争をも辞さない決意を北朝鮮にはっきりと示さなければ、国民の安全を守れない。いくら金で解決しようとしても、誘拐犯に身代金を出すことは、誘拐奨励の行為であり、次の被害者を生むだけなのだ。

    ●中国の戦略目標は日本の文化的ジェノサイドである

     確かに戦後の六十数年間にわたり、日本は一度も戦争をしたことがない。しかし、だからと言って日本が永世平和国家になれたと勘違いしてはいけない。日本が戦争に巻き込まれなかったからといって、日本をめぐる戦争の要素が消えたのではない。ただ敗戦国に対するような条件を飲まされて国際紛争を処理してきた だけなのである。北方領土、竹島の領土問題、ガス油田開発問題や北朝鮮の拉致問題などは全部そのパターンで処理されてきた。つまり、一戦も辞さない相手の高圧的な態度を前に、突きつけられた屈辱的な条件を飲んできただけなのだ。しかし、そのような軟弱な対応で国民の生命と安全を守ることのできた国家は歴史の中に存在 したことがない。敗戦同様の条件さえ飲めば、平和が保証され続けることは所詮幻想であるをなぜ聡明な日本人がわかろうとしないのかは理解に苦しむ。

     どうも日本人は気付いていないようだが、日本は終戦と同時に硝煙のない戦争を中国に仕掛けられている。中国にとって日本との本格的な戦争は一九四五年八月十五日から始まっているのだ。日本は確かにその日を持って戦闘を終結し、一九五二年四月二八日のサンフランシスコ講和条約の発効によって、正式に戦争も 終結したはずだが、サンフランシスコ講和条約に署名していない中国は、都合よく日本の敗戦を最大限に利用している。

     日本はアメリカに負けたのであって中国に負けたわけではないことを、中国は誰よりも知っているはずだ。だからこそ、敗戦で無抵抗になった日本を攻撃することは、中国人にとっては最高の復讐なのだ。そもそも「打落水狗」(水に落ちた犬をたたけ)とは中国人の「知恵」であることを日本人は知らない。中国人は 強者には媚びても、弱者は徹底的に打ちのめすという卑しい根性を持っているのだ。だが日本人はそれを知ることもなく、負けは負けだとして弁解も抵抗もしないその潔さが、中国によって都合よく利用されているのである。

     無抵抗な日本に対し、中国は決して攻撃の手を緩めることはないと私は断言できる。その日本攻撃は多方面かつ広範囲に及んでいる。中国は日本のマスコミの報道をくまなく検閲し、自国の宣伝機関であるかのようにコントロールしている。NHKはその象徴的な存在である。それに日本の政治家や官僚の行動をも制限しており、中国の了承なしでは日本の閣僚も上級官僚も台湾を訪問することもできない。更にハニートラップ等の罠を仕掛け、自衛隊から軍事秘密を盗み出し、産業界にも多数の工作員が存在している。このように中国の日本攻撃は効果をあげつつあ るが、しかし日本が完全に民族崩壊し中国の奴隷になるまで手を緩めることはない。分かり易くいえば中国の戦略目標は日本の文化的ジェノサイドである。だから日本の教育方針にまで口やかましく介入し、日本人の人格形成の段階から崩壊させようとしている。

    ●靖国は日本再生の源泉である

     しかし、無抵抗の日本人に代わり、日本の英霊たちが勇敢に日本を守っている。それは中国にとって一番恐れるべき存在である靖国神社においてである。靖国は日本を守ろうとする意志の凝縮であるから、日本に靖国神社が存在しているかぎり、中国は安心できない。靖国に祭られいる英霊の存在が国を守るために一戦 も辞さない強い意志を持つ本来の日本の姿なのだから、日本がその気さえあればいつでも再起できる。

     戦場に赴く軍人は、死というものに直面しており、世俗的、物質的なものは全く重要ではなくなる。このようにすべて無に帰す人々にとってのよりどころは魂が慰められること以外にない。そしてその彼らの魂を慰め、最大な敬意と愛情を注ぐ場所が靖国であるのだ。その靖国に祀ってもらえるという安心感があったか らこそ、日本軍は勇敢に戦ってこられたのだ。今でも、世界一強い軍隊だったとして、かつての敵であったアメリカに日本軍は尊敬されている。ところが、深い愛情表現であるはずの靖国が、今では論争の的になっている。中国がその論争の火をつけ、日本内部の親中反日勢力を操りながら、日本の魂を攻撃し続けているのだ。それ に対し、日本政府の軟弱な対応も然ることながら、他人事のように傍観している日本国民の冷淡さからも、日本人の精神的堕落を物語っている。

     しかし、逆説的に考えれば、中国が執拗に靖国を攻撃するのは、英霊の魂が宿る靖国が日本精神を再生させる力を秘めていることを、彼等が直感的に知っているからであろう。ずばり言えば、日本再建の鍵は靖国にあるのだ。靖国は国を守る気概の象徴であると同時に、日本民族再生のエネルギーの源にもなるからであ る。そもそも議論をできるだけ避けようとする日本人にとって靖国は議論するための存在ではなく、参拝するための存在なのだ。日本のために、論争はやめて、靖国神社参拝の呼びかけを国民運動として展開する方が、はるかに有益であろう。すべての政治家にも靖国参拝を要求し、参拝しない政治家に対しては落選運動を起こして 、二度と当選できないようにする。国民がみな参拝するようになれば、靖国神社は日本を救う力となり、日本は再生するであろう。一日も早く日本人が民族の魂を取り戻して、日本が世界に信頼される強力的な国家になることこそが、アジアの永世平和に邁進する道であることを、平和志向の日本人だからこそ理解すべきではなかろうか。


    『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html

     

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