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  • 2008年10月10日金曜日

    「台湾の声」【アンディ チャン・論説】時勢が英雄を造る

    【アンディ チャン・論説】時勢が英雄を造る

    【編集部】今朝配信した上記の論文に筆者 アンディ チャン氏の名前が抜けてしまいまいた。申し訳ございませんでした。

            アンディ チャン

    海外に住む台湾人は殆どみんな愛国者である。海外に住むと故郷が懐かし
    くて故国を思うようになる。三月の選挙で馬英九に負けたので国民党が政権
    を取り戻し、馬英九の就任後は急速に中国接近を始めたので、海外の台湾
    人は失望が転じて焦燥となった。われわれの故郷が失われるのではないか
    と思う一方、台湾に住む人たちはどうして馬英九に投票したのか、政権を奪
    われてすぐに始まった中国接近に対しても民衆の反応が薄く、まったく鈍感
    でないかと憂慮する人が多い。

    ●どの国もリーダーがいない

    今は世界中で指導者の不在が顕著である。アメリカではブッシュに失望し、
    日本では福田に失望し、台湾では馬英九に失望し、民進党に失望し、馬英
    九に対抗できる台湾人のリーダー不在に焦燥を覚える。

    権力を持たない民衆が現状に不満を覚えると政府の指導者を恨み、新しい
    指導者の出現を期待するようになる。だから「改革」、「チェンジ」と叫ぶ小泉
    やオバマに人気が集まる。結果はどうかというと、やはりそのうちに新しい指
    導者に失望するだけである。馬英九の政権奪回は短時間で大いなる失望に
    変り、彼に投票した台湾人は大いに後悔している。

    ●台湾人が味わった失望

    しかし台湾人の味わった失望はもっと深いものがあった。謝長廷と言うわけ
    のわからない人間をリーダーに選んだ民進党の間違い、そして「和解共生」
    という負けることがわかっている政見や、最後の階段になって「逆転勝ち」と
    いう呪文を唱えても勝つはずがないことはわかっていた。二百万票と言う大
    差で負けて自殺もせず、シャドー・ガバメントというシャボン玉を作って得意
    がる男と、彼を支持する民進党幹部に失望している。

    8月から9月にかけて台湾から謝志偉、許世楷、辜寛敏と王美?夫人、蔡英
    文など、有名政治家が続けてアメリカを訪問したが、海外台湾人が伝えたメ
    ッセージは「民進党はダメだ。われわれは民進党の改革にも期待しない。民
    進党は新潮流派を追放しなければ再起できない。しかし民進党はそれも出
    来ない。これからの政治運動は民間団体に限る。」というものだった。蔡英文
    は民進党の党首だから「家が壊れたら修繕するのが当然だ。」と答えたが、
    民衆は「民進党は土台から腐っているから修繕はできない、ぶっ壊すしかな
    い。」と反発した。

    ●陳水扁事件が人の心を蝕んでいる

    失望に輪をかけたのが陳水扁の違法送金事件である。この事件は国民党が
    仕掛けた罠で、実際に違法であるかどうかは公金を横領した事実がなけれ
    ば成立しない。マネーローンダリングの事実を挙げても違法を立証するの
    は難しい。マネーロンダリングを追及すれば連戦、馬英九などの違法送金
    は証拠が揃っているので、一方的に陳水扁だけを有罪にすれば逆効果に
    なる。

    事件が台湾人に与えた衝撃は計り知れない。完全な政治家不信である。私
    は最初から陳水扁事件に対する判断は慎重にすべきだと書いたが、独立運
    動の大物政治家の中には陳水扁は切腹しろ、自殺しろ、などと公言した人も
    いて、陳水扁だけでなく、すべての政治家が疑問視されることになった。し
    かもこの事件が国民党の罠であることがわかると切腹しろといった人の判断
    力のなさが露呈して彼の信用も下落したのである。

    台湾は民主国家であると一部の政治家は宣伝しているが、陳水扁事件に限
    って言えば、この一ヶ月は毎日の新聞で「新犯罪事実」の発見、新関係人物
    の検挙などを報道している。

    陳水扁の家族の家々が何回も「家捜し」され、証拠物件を押収されたが陳水
    扁を起訴する証拠はまだ発見されていない。これだけの家宅捜査のあと、
    膨大な証拠物件のなかに「新証拠」なるものを偽造して陳水扁を罪に陥れる
    のは簡単である。

    陳水扁がまだ起訴されていないにも拘らず、事件の関係人物とメディアが報道す
    る人物はす5人以上も拘置所に入れられて会見禁止を命じられ、拘留されなくても
    出国禁止令を受けて人が数人居る。

    証人収監はすなわち拷問である。収監された人たちから陳水扁に不利な証
    言を強要してニセ証言を取るのは簡単である。

    これこそ正に中国古代の「滿門抄斬、滅九族(全家族を殺戮し、九代の親
    族まで滅ぼす)」を実現させた有様で、陳水扁を罪に落さなければ事件は
    終わらない様相を示している。馬英九政権の司法がこれほど暴虐でも台
    湾人民は黙っているのだ。

    ●時勢が英雄を造る

    この二ヶ月間にアメリカを訪問した有名人に対し、多くの台湾人の質問は
    「馬英九に打ち勝つことの出来る、次世代の指導者は誰か?」である。更
    に興味のあることは、民進党党首の蔡英文を除き、民進党の人物は一切シ
    ャットアウトされたのだった。

    もちろんこの質問に答えがあるはずがないが、ことに印象的だったのは辜
    寛敏と王美?の夫婦だった。辜寛敏夫人の王美秀は「台湾の指導者を問
    う前に、台湾は中華民国を潰すことから始めるべきで、中華民国が台湾に存
    在する限り、独立建国は難しい」というものである。

    これは海外台湾人の結論と完全に一致するもので、民進党が今でも「中華
    民国の体制下で選挙に勝って、正名制憲をやる」と言う主張はもう誰も信じ
    ない。台湾から訪米した人物の中で王美?のように明確に中華民国を倒せ
    と指摘した人は居なかったので、われわれは非常に力づけられた。

    辜寛敏氏の回答は次のようである:
    「誰が次代の指導者になれるか、と言う質問には明確に答えることが出来な
    い。しかし中国の諺にある、"時勢が英雄を造るのか、英雄が時勢を造るの
    か"を考えてみればよい。今の台湾には優秀な人材がたくさん居る。誰が指
    導者になるかは時勢が造るのであり、新しいリーダーはこれから情勢の変化
    に沿って自然と造られていく」。これを聞いてわれわれは納得し、安堵した
    のでった。

    ●独裁国家の英雄たち

    いまの民主主義時代では英雄が時勢を造ることはありえない。過去の中国
    大陸で作られ、滅んでいった数々の帝国は、すべて独裁者が作ったものだ
    が今では存在しない。秦の始皇帝は大帝国を作ったが、15年で滅んだ。

    いまの中国に立派なリーダーは存在しない。天安門事件ではトウ小平の命
    令で、「人民解放軍が自由民主を叫ぶ人民に発砲」し(なんと言う皮肉!)、
    解放軍の戦車が人民を轢き殺した。リーダーがやったのは独裁の大虐殺だ
    った。トウ小平は偉大なリーダーだったのか?胡錦濤、温家宝は真の指導
    者だろうか?権力を持つ間は恐れられるが、恨みは永久に残る。

    そういえば、中国の温家宝の笑顔は、トランプのジョーカーに似ていません
    か?チベット大虐殺をやった男の笑顔です。
    「ジョーカーの笑顔の首相、温家宝」


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