台湾の声バックナンバーを検索(先頭に検索語を付け加えてください)

説明

  • このブログでは2007.9.22より、主に『台湾の声』のバックナンバーを掲載しています。
  • (このブログ設置以前のものを含む)バックナンバー一覧http://www.geocities.jp/taigu_jp/koe/
  • 未収録の最新の分はこちらhttp://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407をご覧ください。
  • 2014年5月21日水曜日

    「台湾の声」【黄文雄】中国に一歩も引かないベトナムの胆力

    黄文雄氏の無料メルマガで、「中国に一歩も引かないベトナムの胆力」と題した論考がありましたので、ご紹介いたします。台湾の声編集部 2014.5.9 10:00

    ○●────────────────────────────

         黄文雄の歴史から読み解くアジアの未来

           2014年5月8日号(第21号)

    ────────────────────────────●○

    【PR】

    黄文雄の最新刊『世界が憧れる 天皇のいる日本』

     発売たちまち重版!

     世界最古の国は中国でもギリシャでもない。万世一系が続く日本こそ世界最古の国である!

     1000年前から現在まで、世界が憧れ、尊崇してきた史実を明らかに!

     それと同時に、天皇の存在が日本と日本人にどのような影響を与えたかということを、外国人からの視点で論考した一冊。


    Amazonへのリンク
    http://amzn.to/1gAwEkR

    ───────────────────────────

    ☆中国に一歩も引かないベトナムの胆力

    「南シナ海で中越艦船が衝突 石油掘削めぐり、6人負傷」
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140507-00000539-san-asia

     中国がまた、国際的暴挙に出ました。ベトナムと領有権を争っている南シナ海で、強引に石油採掘基地を建設していたため、ベトナム政府が海軍を使ってそれを阻止しようとしたところ、中国側がベトナム海軍船に船ごと衝突してきて放水銃を発射してきたというのです。

     他国の領域で勝手なことをするのは、中国の常套手段です。中国は、この手段で何度も他国の領域を犯し、他国の領域を横取りしてきました。

     今回の事件は、中国の民間企業による掘削であり、船を体当たりさせて放水したのも民間企業によるものでしたが、中国政府はそれを擁護し、ベトナム政府を批判しています。

     そもそも、南沙諸島は中国固有の領土だというのが中国の勝手な主張であり、中国企業が自国の領域で掘削するのは当然だという見解なのです。そして、中国外務省は、今回の事故について、船を体当たりさせたり放水したことについては言及せずに、ベトナム政府が掘削を妨害したことについてのみ批判し、自国の利益を侵害させたとコメントしています。

     南シナ海をめぐる紛争のなかで、これまであまり取り上げられなかったものに「新南群島」というものがあります。もともと南シナ海最大の島は、日本の海商の平田未治が発見した島で、アメリカの地図にも「ヒラタズ・アイランズ」との名前で表記されています。

     この島は、台湾の高雄州に編入され開発が進められてきました。その後、日本は敗戦してしまい、サンフランシスコ講和条約によってこの島を放棄せざるを得ませんでした。そして、周辺諸国が、この島の領有をめぐって紛争を起こすようになったのです。

     現在は、台湾の高雄市に所属し、滑走路もつくられています。その島の領有権を中国が主張するなどと、まったくおかしな話です。

     そもそも中国は有史以来海禁を敷いた国でした。南シナ海や東シナ海の領土にまで手を出してきたのは、中印、中ソ、中越などの領土紛争が終わったからのことです。

     まったく、中国という国は、中国人という国民は、どういう思考回路をしているのでしょうか。どうすればここまで自分勝手になれるのか、本当に不思議です。

     中国が、周辺諸国に迷惑をかけなければ、起こらないで済んだであろう紛争もたくさんあったはずです。

     今回の事件も、中国企業がベトナムに対して行った無礼千万の態度を、中国政府が擁護するという、じつに理不尽な出来事です。

     ベトナムでは負傷者も出ており、ベトナム政府は平和的手段での解決を目指すといいつつ、中国側の出方次第では報復もあり得るとも言っています。これは当然でしょう。

     ベトナムの対応はじつにしっかりとした態度であると思います。中国を恐れず対等に渡り合っています。それでいて、大きな衝突にならないように配慮し、緊張を保っています。

     南ベトナム時代の中高歴史教科書の補助教材によれば、ベトナムの固有領土は長江南部の百越の地です。大越国時代の国土は、今の華南まで広がり、都は現在の広州でした。

     しかし、中国の主張によれば、大越国を開国したのは中国人の趙陀(ちょうだ)で、朝鮮は中国人の箕子(きし)、日本は徐福(じょふく)がつくった国だそうです。そして、それらはすべて中国の領土であるため回収して当然だと主張しているのです。

     ただし、朝鮮人は東夷、越南人は南蛮の賊種ですから、彼らを中国人とは認めません。中国人の論理でいけば、人類はみな中国人になりたがっているらしいのです。それが中国人の常識らしいのですが、中国人の常識は世界の非常識だということを知らないようです。

     ところで、2010年には、尖閣諸島付近で操業していた中国漁船を取り締まろうとした日本の海上保安庁の船舶に対し、中国漁船が体当りしてくるという事件がありましたが、今回の手口はこれと一緒です。

     そのときは民主党政権でしたが、日本政府は中国側の反発を恐れて逮捕した中国人船長を釈放し、しかも事件の映像も国民に公開しないという、極めて腰の引けたものでした。

     今回、南シナ海で成功した手段を、再び中国が東シナ海でも使ってくる可能性も否定できません。南沙諸島をめぐる出来事は、そのまま尖閣諸島でも起こるということです。

     そうなったとき、現在の日本はベトナムのように断固とした態度で対応できるでしょうか。産経新聞の「正論」というコーナーでも、それについて懸念した文章が掲載されています。
    http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/140127/clm14012703190001-n1.html

     この記事の最後のほうの文章を引用しましょう。
    「防衛省、海上保安庁は当然、準備を怠っていない。問題は国民の心構えである。中国での反日暴動や対日経済圧力を恐れてはいけない。毅然(きぜん)と対処することが重要である。厄介な問題をめぐるその場凌(しの)ぎの棚上げや譲歩が事態を悪化させてきたことを忘れてはなるまい。」

     まさにその通りです。軍事衝突は絶対に避けるべきですが、だからといって弱腰の事なかれ主義外交を国際舞台でやってしまっては、国民が多大なる不利益を蒙ります。南沙諸島においては、フィリピンも業を煮やしていたようで、フィリピンも領海侵犯した中国船を一隻拿捕したとのニュースが出ました。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140507-00000274-scn-int

     このニュースも5月7日のものです。ベトナムのニュースと同じ日です。中国外交部はフィリピンに対しても、厳重抗議を行っているそうですが、南沙諸島での中国の勝手な行動はもう許さないという各国の意思が見えてきます。これでいいのです。ネットでも、フィリピンの行動を賞賛する声が多々挙がっています。

     中国の近隣諸国は、中国の勝手な行動を許さないという断固たる意思を持ってしっかりと手を組み、連携すれば、何事も恐れることはありません。もちろん日本もアジア諸国と足並みを揃えるべきです。

     日本は東アジアに位置しているため、中国、韓国とひとりで渡り合わなければならないような錯覚に陥りますが、日本には東南アジア諸国と手を組むという道があることを忘れてはいけません。

     アジア諸国も日本の強い意思表示を待っています。中国が尖閣諸島で大きな問題を起こす前に、日本はASEAN各国と手を組み、中国の勝手は許さないという断固とした態度を示すべきでしょう。八方美人では何も解決しません。また、米国だけを頼りにする時代も終わりました。

     日本は、これからどうするべきかは明白です。ASEAN諸国との関係を重視し、アジアの安定を守るためにも中韓とは一線を画すべきです。

     そして、中国の勝手な行動は許さないというムードをアジアに定着させなければ、中国そして韓国はいつまでも周囲に迷惑をかけ続けます。安倍政権もわかっているはずです。

     奇しくも同日、欧州に外遊中の安倍首相はNATO本部で中国を「国際社会の懸念事項となっている」と名指しで批判しました。
    http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2195424.html

    「そんなことを言わなくてもいいのに」と暗に安倍首相の発言を否定する媚中議員もいるようですが、日本がいくら中国に気遣いしたところで、関係改善どころか、ますます中国をつけあがらせてきたことは、これまでの歴史が証明しています。

     世界に対して中国の横暴を訴え続けることは、日本のみならず、被害を受けているASEAN諸国のためにも、重要なことなのです。

     世界はすべて中国のものという天下観は中華思想からくるもので、最近ではネットで月までもが中国の固有領土だという主張もあります。

     また、中国の国防大臣は、アメリカは中国人が発見したものだからアメリカを回収して第二の中国をつくろう、中国は世界最先端のBC兵器を所有しており、アメリカを回収するには細菌兵器が有効だ、などと主張しています。

     さらに中国は、月の資源開発まで公言しています。

     習近平時代が目指すのは、従来の「強国」という概念に加え、「中華民族の偉大なる夢」です。それは、人類共有の夢とは完全に逆行しており、中国以外の国にとっては迷惑以外の何ものでもありません。

    ──────────────────────────

    ◎有料メルマガのお知らせ

     南シナ海でこれから何が起こるのか。

     中国シャドーバンキングの行方は?

     金融危機へまっしぐらの韓国経済は?


     アジアで起きていることの裏側、日本人が知らない歴史の真実、そしてこれから何が起こるのか。
     それらを深堀りして読み解きたいと思っている方は、ぜひ有料版メルマガをご購読下さい。

     17万部のベストセラー『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』など、多数の著書を持つ評論家・黄文雄が、中国・
    韓国・台湾などアジアの最新情報を、日本のメディアが報じない歴史的、地政学的、文明史的観点から深く解説しています。

     歴史を見る目が変われば、いま日本周辺や世界で何が起きているかがわかります!

    1カ月購読料金600円+税 毎週火曜日発行
    お申し込みは、http://www.mag2.com/m/0001617134.html

    ──────────────────────────

    ☆発行責任者:黄文雄・株式会社サマーシード
    ☆公式サイト:http://kobunyu.jp/

    ---
    以上、黄文雄氏の無料メルマガより引用


        

    0 件のコメント: