我々は2001年以来、在日台湾人の外国人登録における国籍を「中国」から「台湾」へと正名することを求める運動を推進してきたが、運動が最近大きく前進している。
以下はそのことを伝える台湾紙「自由時報」の記事だ。
我々は本当に正名が達成されるまで運動を手を緩めることはない。引き続き各位のご協力をお願いしたい。
「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
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自由時報(2008年3月14日)より
【記事1】在日台湾同胞の国籍 期待される「中国」から「台湾」への改正
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/mar/14/today-p1.htm
■日本が法改正—外登証は在留カードに
〔駐日特派員張茂森/東京13日報導〕日本の自民党国会議員が組織する「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」は先日、法務省、外務省、総務省の関係職員を自民党本部に呼び、在日台湾人が所持する「外国人登録証」の国籍表記問題に関する説明会を行った。参加者によれば、出入国管理法修正案が通過すると、新たに導入される「在留カード」では、台湾人の国籍は「台湾」に正名されるか、あるいは自由選択方式が採用されることが期待されている。
在日台湾人の所持する日本法務省発行の「外国人登録証」上の国籍表記は目下「中国」になっており、中国人と台湾人の混淆が在日の中国人と台湾人に不便を齎し、日本李登輝友の会を中心とした親台団体は長年にわたって街頭デモ活動を行い、日本政府にこの問題の不合理性に注意するよう促してきたが、日本の国会議員と政府の関係部門もようやくそれを重視するようになってきた。
■国籍登記—正名は台湾か自選
目下在日在日外国人が所持する「外登証」は、地方自治体が個別管理を委託されており、中央政府は外国人の動向を把握できず、権利と義務の上で差別が起きている。そこで外国人登録制度の欠陥を改善するため、日本政府は出入国管理法などの関連法の改正案を決定し、現行の「外国人登録証」を「在留カード」(居留カード。台湾の身分証に似る)に変え、中央の統一管理下に置くとし、今国会で改正手続きを完了する予定だ。
「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」のメンバーはこの法改正を機に在日台湾人の国籍表記の正名を求め、先月20日に法務省、外務省、総務省の関係職員を呼んで説明会を行った。岸信夫会長、萩生田光一幹事長、秋元司事務局長など十数名の国会議員、そして日本李登輝友の会の小田村四郎会長や柚原正敬事務局長などが出席した。
萩生田光一氏は席上、「台湾人は中国のパスポートで日本に入国していないに関わらず、日本で取得する身分証の外国人登録証では国籍が『中国』に変わっている。これはおかしなことだ」と述べた。秋元司氏も、「日本は台湾のパスポートで台湾人を入国させながら、その一方で台湾人の外登証には『中国』と頑なに表示し、非常に不合理だ」と指摘した。日本李登輝友の会の代表も国籍の国籍後表記が在日台湾人に不便を齎していることを説明した。
出席者が事後に明らかにしたところによると、日本の関係省庁と国会議員はこの問題を重視しており、出入国修正の関連法案通過後に台湾人の日本での「在留カード」国籍表記が正名を勝ち取ることが期待される。
日本李登輝友の会を主とする親台民間団体は昨年末から各大都市の繁華街で台湾正名を支持する署名運動を展開しており、第一階段では一万二千人以上の署名を集め、現在は第二階段の運動を実施中だ。
【記事2】日本政府職員「台湾パスポートでの入国なら、国籍は台湾だ」
http://www.libertytimes.com.tw/2009/new/mar/14/today-p1-2.htm
インタビュアー:駐日特派員張茂森
文部科学大臣の政務官で自民党「日本・台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」の幹事長である、自民党少壮議員、萩生田光一氏は十二日、本紙記者の単独インタビューを受け、在日台湾人の国籍正名問題について語った。彼は「日本に入国する時にパスポートの発行国が、その人の国籍だ」と強調、在日台湾人の居留身分証明文書上の国籍はパスポートと異なってはならないとして、台湾正名運動の訴えを全面的に支持した。以下は談話の要点だ。
問:在日台湾人の持つ外国人登録証上の国籍表記が日本政府によって「中国」とされていることについてお考えを。
萩生田:台湾人は「TAIWAN」と表記される中華民国パスポートを持って日本へ入国する。外登証上の国籍表記が「中国」に変えられているのは不合理だ。一部の人は「台湾は中国の一部分」の主張に同意するかも知れないが、圧倒的多数の人は台湾を主権独立国家だと認識している。台湾人は台湾人の誇りがあり、それは尊重しなければならない。今年、日本は出入国管理法を改正し、「外登証」を「在留カード」に変えるが、それを機会にこの不合理な現象を解決させたい。
問:台湾人の留学生がどんどん減っているが、この問題と関係があるか。
答:私は文部科学大臣の政務官なので、留学生の状況は理解しているが、二、三十年前には台湾人が留学生の中で最多だった。しかし現在は中国、韓国の次に落ちている。物価高騰ももちろん原因だが、台湾人留学生が中国人留学生の項目に入れられ続け、多くがそれに不満を抱いていることが、主な障害だと注目している。目下文科省には三十万人の留学生受け入れ計画があるが、国籍表記問題が台湾人留学生の自尊心に影響していることを解決するのが先だろう。
問:台湾人の国籍表記正名を支持する団体は法務大臣と面会したがっているが、これについてどう思うか。
答:私はその計画を知っている。しかし我々は法務省の関連部門が我々よりこの問題を重視していることにも気がついている。だから大臣をたずね、関連部門に余計な圧力を掛ける必要はないかと思う。
問:あなたはこの問題が解決することにどれほど自信があるのか。
答:台湾人は中国パスポートを持っていないが、国籍は「中国」だ。これはおかしなことだ。日本の国会議員の所謂「親台派」はみな改正するべきだと思っている。私たちの目標は国籍欄には直接「台湾」とさせること。最悪でも現在の新しい運転免許証と同様、空白にしたい。あるいは選択性を持たせ、「在留カード」所持者の希望を尊重させたい。これは私一人の考えではなく、国会の親台議員のコンセンサスでもある。私は成功する機会は大きいと見ている。
(翻訳=日本李登輝友の会台湾正名推進本部)
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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