2009.2.25
「台湾の声」
民間国是会議において、馬英九政権が締結を進めている両岸包括的経済協力協
定(CECA)が、台湾経済を中国に開放し、中国依存を強め台湾の主権を損なうも
のだとして批判されたことに対し、尹啓銘・経済部長(経済相)は「CECAは実際
にはFTA(自由貿易協定)である」と釈明した。
尹経済相は、両岸CECAは基本的に世界貿易機関(WTO)加盟国間の枠組の下で進
め、「絶対に一国二制度を受け入れることはない」と強調した。尹経済相は「台
湾と友好国が結んでいるFTAは全面的なものだが、両岸は異なる」と指摘し、CECA
は協定の枠組を基礎として、段階的に免税措置を実施していく方向で進めていく
としている。
香港と中国大陸が結んでいる「CEPA」(経済貿易緊密化取決め)の「A」は「Arrangement
」(取決め)で国内的なものであり、台湾と中国の「CECA」(包括的経済協力協
定)の「A」は「Agreement」(協定)なので国際協定のニュアンスがあるが、ま
ぎらわしく誤解されやすいとして、総統府は2月24日、社会的コンセンサスが得
られるまで「CECA」の英語略称の使用をやめ、「兩岸綜合性經濟合作協定」の漢
文正式表記を用いる意向を示した。
両岸CECA締結の是非の判断は、名称だけでなく、中国と自由貿易協定を結ぶこ
とが果たして台湾の経済的利益になるかどうかも再検討されるべきだろう。
(訂正:昨日配信した記事『民間国是会議が閉幕、両岸CECA締結に反対』の中で
、「民間国是会議」が開催された日は「2月22日、23日」ではなく「2月21日、22
日」でした。ここに訂正し、おわびいたします。)
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
解除するには下記URLにアクセスして下さい。
http://www.emaga.com/tool/automail.cgi?code=3407&mail=koe3407.emagax9y2z9@blogger.com&e=1
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