2009.2.22
台湾の声
幅広く自由な立場から台湾の諸問題を討論し、馬英九総統(大統領)に民間の
意見をアピールすることを目的に、野党である民主進歩党(民進党)と台湾団結
連盟(台連)が共同で呼びかけた「民間国是会議」が2月21日、台北市内の福華
文教会館で開幕した。
第一回目となる今回の「民間国是会議」のテーマは台湾の経済問題についてで
あり、1日目は雇用、税制、産業・金融の諸問題について議論された。
同会議では、少数の金持ちを優遇する相続税減税の不公平性や、盲目的な減税
による財政バランスの悪化、中小企業を切り捨て大企業ばかり保護すること等の
問題を指摘する意見が出された。
蔡英文・民進党主席は「劉兆玄・行政院長(首相)は昨年、2008年第4四半期
に経済を好転させると約束していたが、結果は成長率マイナス8.36%だった。国
民に謝罪しなくてよいのか」と政府を批判し、野党党首として馬総統に対し内閣
の全面改造を求めた。
同会議には行政院閣僚からも、王如玄・行政院労工委員会主任委員、李述徳・
財政部長(財政相)、陳沖・行政院金融監督管理委員会主任委員らが出席し、意
見を聴取した。
一方、民間国是会議への出席を要請されていた馬英九総統は、同会議が開催さ
れている21日午前に合わせて、蕭萬長副総統、劉兆玄・行政院長、彭淮南・中央
銀行総裁らを招集し、総統府で経済対策を話し合った。事実上、馬総統や劉行政
院長が、民間国是会議への出席を拒否した形となった。これについて、王郁�・
総統府報道官は、「先日立法院(国会)で民進党が劉行政院長の施政報告をボイ
コットしたことから、このような状況下で馬総統が民間国是会議に参加する意義
がなくなった」としている。
民進党の蔡主席は、22日の民間国是会議2日目も総統の座席を用意していると
して、改めて馬総統の出席を呼びかけた。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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