2009.4.12
台湾の声
台湾行政院の政策統合協調機関である行政院研究発展考核委員会(研考会)は
4月1日に行政作業通知を公布し、台湾の公務員の「大陸地区」への訪問は「出
国」ではなく、公務員が"中国大陸"を訪問する場合に出国報告する必要ないと
いう見解を同委員会のホームページで通達した。
野党・民主進歩党(民進党)の立法委員(国会議員)は、これに対して強く反
発し、「まさか出国ではなく帰国なのか」、「馬英九政権のエイプリルフール」
などと揶揄した。そして、江宜樺・研考会主任委員の辞任を求めた。
与党の中国国民党からも批判の声が上がり、楊瓊瓔・国民党団書記長は「中華
民国は主権独立国家」と強調する一方で、「よその国を我が国とすることは絶対
にあってはならない」と研考会の通達を非難した。
廖婉汝・立法委員(国民党)は「両岸関係は改善したが、『国内』としてお互
いの関係を定義するには至っていない。彼らは彼ら、我々は我々だ」と語った。
また、徐中雄・立法委員(国民党)は、「中華民国憲法によると、我が国の領
土は『中国大陸』を含む。研考会のやり方は間違っていない。中国を我が国の領
土に入れたことを民進党は怒る必要はない。怒るべきなのは中国だ」と皮肉っぽ
く語った。
このほか、「両岸航路」は国内航路でも国際航路でもない「特殊な航路」だ強
調し、この概念で両岸関係を規定すべきという認識の国民党の立法委員もいた。
馬英九総統(大統領)は昨年、台湾と中国の関係について、「国と国の関係で
はなく地区と地区の関係」などと定義したため、与党議員や行政現場でも国家認
識の錯乱が起こっている模様だ。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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