説明
2010年3月24日水曜日
【レポート】台湾の田園にはためく緑の台湾旗-2
【レポート】台湾の田園にはためく緑の台湾旗-2
(続き)
草屯の瓢仔寮(プーア リャウ)にある山に登っていくと、建物があり、セレモニーが行えるような場所にパネルの展示がある。「台湾神」と書かれている。奥へ入っていくと祭壇がある。宿舎建設中ということで、十人を超える人々がそこにいた。日本からの訪問者ということで、関西にいたことがあるという「贊斯」さんが日本語で案内してくれる。「贊斯」というのは本名ではなくラジオに出演しているときの名まえだという。12歳のときに228事件があり、白色テロ時代に父親が逮捕、収監されたという。小さい頃に出遭った悲しいことが二度と繰り返されないように、というのが賛斯さんの願いだ。
台湾聖山というのは、2008年の大統領選で、中国国民党による支配が復活し、憂鬱になった台湾人を癒し励ますために、台中でラジオ局などを運営している独立派の「台湾大地文教基金会」が、山を買い取って建設しているのだ。先ほどの建物より上は、車両の通行が禁止され、皆、歩いて山を登る。沿道の緑も彼らが整備しているという。そして、台湾神として、228事件の犠牲となった、台湾のリーダーたちをはじめ、台湾に貢献があった故人を祭っているのだ。その中には、日本人・八田與一氏も祭られている。
昼食とお茶をご馳走になった。自分たちで作っている食材を使っている。山の中にもともと農地だったところがあり、引き続き使っているのだ。
台湾大地文教基金会は毎週火曜日の晩、台中文化中心の斜め向かいの事務所で集会があるという。
(続く)
【レポート】台湾の田園にはためく緑の台湾旗(写真篇)-1
【レポート】台湾の田園にはためく緑の台湾旗
文責:多田恵(編集部)
3月中旬、台湾中部を訪問し、現地の独立派の声を聞いてきた。
3月12日、台北で開かれた台湾独立建国聯盟創盟40週年大会、13日の第二次国内外台湾国是会議参加のための訪台であったが、久しぶりに中部の友人たちに会いに行ってみたのだ。
台湾高速鉄道(新幹線)台中駅から、バスで20分ほどの距離にある南投県草屯鎮を訪れた。水田には稲が30cmほどに育ち、文旦の花が香り、モンシロチョウが飛び交う長閑な土地だ。
自転車を借りて、散策していると、緑の台湾旗がはためいている。
この緑の台湾旗は、もともと世界台湾人大会の旗としてデザインされた旗であり、在日台湾同郷会でも採用しているし、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の「台湾板」でも台湾の象徴として採用されている。
しかし、台湾島内では、意識ある人たちを除けば、民進党の党旗と勘違いして見過ごされることも少なくない。
中華民国体制を解体し、台湾国建国の意志を表現している人々が、ここにもいる。話を聞いてみたい。通りかかった婦人に、趣旨を説明し、誰が旗を立てたのか聞いてみた。
「うちらが立てたんだよ。つい先日は花蓮まで蕭美琴の選挙応援に行ってきたんだ。運動のリーダーである洪先生もよくうちに来るんだ。呼ぼうか?」というやりとりで、交流は始まった。
その婦人のご主人は、簡俊仰さん。まずその息子さんが車で迎えに来て、「台湾聖山」に連れて行ってくれるという。
(続く)
登録:
投稿 (Atom)