【レポート】台湾の田園にはためく緑の台湾旗-2
(続き)
草屯の瓢仔寮(プーア リャウ)にある山に登っていくと、建物があり、セレモニーが行えるような場所にパネルの展示がある。「台湾神」と書かれている。奥へ入っていくと祭壇がある。宿舎建設中ということで、十人を超える人々がそこにいた。日本からの訪問者ということで、関西にいたことがあるという「贊斯」さんが日本語で案内してくれる。「贊斯」というのは本名ではなくラジオに出演しているときの名まえだという。12歳のときに228事件があり、白色テロ時代に父親が逮捕、収監されたという。小さい頃に出遭った悲しいことが二度と繰り返されないように、というのが賛斯さんの願いだ。
台湾聖山というのは、2008年の大統領選で、中国国民党による支配が復活し、憂鬱になった台湾人を癒し励ますために、台中でラジオ局などを運営している独立派の「台湾大地文教基金会」が、山を買い取って建設しているのだ。先ほどの建物より上は、車両の通行が禁止され、皆、歩いて山を登る。沿道の緑も彼らが整備しているという。そして、台湾神として、228事件の犠牲となった、台湾のリーダーたちをはじめ、台湾に貢献があった故人を祭っているのだ。その中には、日本人・八田與一氏も祭られている。
昼食とお茶をご馳走になった。自分たちで作っている食材を使っている。山の中にもともと農地だったところがあり、引き続き使っているのだ。
台湾大地文教基金会は毎週火曜日の晩、台中文化中心の斜め向かいの事務所で集会があるという。
(続く)
1 件のコメント:
<百年の絆>
US印ステンレス製スプーン、生き帰られた台湾人旧ニッポン兵が語れなかった悔しい戦後記憶
http://tw.myblog.yahoo.com/jw!V7DFqkiBERyV5GUFSY36LS55PA--/article?mid=4701&prev=-1&next=4658
(フィリピンの捕虜キャンプで支給されたもの、我が家の「家宝」?として、すべての英霊達や先代の方々に捧げたい。)
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