説明
2008年6月30日月曜日
2008年6月29日日曜日
「台湾の声」【論説】防衛大臣の亡国発言
時局心話會代表 山本善心
今まで石破茂防衛相が自身の政治哲学や歴史観、国家観など持論の公
開を目にすることはほとんどなかった。しかし最近、自称「防衛通」としてふ
さわしくない言動が見られる。石破大臣が中国系メディア「世界新聞報」で
発言した内容が、物議をかもしているからだ。問題の発言とは下記の通り
である。
「第二次大戦当時、何も知らない国民は間違った目的の戦争に駆り出され
犠牲になった。大東亜共栄圏の建設に関する主張は、侵略戦争に対する
詭弁である。更に中国を脅威であると叫ぶ連中は、何も分析しないでいた
ずらに騒ぎ立て、対中防衛力の強化を主張している。日本は中国に謝罪
すべきだ」
この発言をめぐり、自衛隊内から動揺・反発する意見が飛び出したのは
言うまでもない。防衛省のトップが「何も分析しないでいたずらに騒ぎ立て
る」との発言は中国の軍拡を肯定するものであり、「分析もしないで」とは防
衛省職員の任務に対するあいまいさを指摘したととられかねない。国民の
平和と安全を守る立場にある国防の最高責任者の発言としては、前例のな
い失言ではなかろうか。
●中国爆撃機の標的
石破大臣の発言は、中国軍拡を真っ向から否定するものであるが、中国
はさらなる軍拡が実質的に進んでいる。たとえば台湾向けミサイルも、つい
2〜3年前までは800基から850基保有が公表されていたが、陳水扁前総
統は本年念頭演説で1328基と発表しており、中国軍拡はフルスピードで
進行している。
香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)のニュース番組で、中国は「米国に到
達可能なステルス型戦略爆撃機を自力開発した」と伝えている。これは19
94年から研究開発が進められ、西安の工場で生産された爆撃機の試験飛
行に成功を収めた。
中国は米国本土への攻撃について、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水
艦発射弾道ミサイル(SLBM)が可能だとした。とはいえこれは実践的に察知
されやすい問題点もあるが、今回の戦略爆撃機「轟8型」は実戦向きで、米
国にとって脅威だ。
●海洋覇権の拡大とガス田合意
中国は戦略原子力潜水艦を多数開発してきたが、中国側軍関係者(軍装
備部中将)によると、2010年前後には中国空母が完成する予定だ。通常
型空母建造に向けた初期段階の工程が始まったともされている。これらの
ニュースは、民間軍事研究機関・漢和情報センターをはじめ軍事専門紙に
掲載されたものだ。
中国国家海洋局は、東シナ海の海洋権益を維持するために日本近海で
の航空機や船舶によるパトロールを強化している。中国は「有事の際には
空海軍の整備・増強を行う」としている一方、東シナ海での開発、調査、探
査活動を妨害する外国船舶は、戦闘機と潜水艦を動員して駆逐すると威嚇
した。
しかし6月18日、日中両政府は東シナ海のガス田共同開発で合意。まず
中国が単独で開発している「白樺(中国名「春暁」)」に、日本企業が資本参
加する。さらに周辺海域で共同資源調査を始めるというものだ。しかし今回
の合意はあくまで中国に主権があり、日本側は資本参加しておこぼれを拾
う仕組みになっている。つまり中国優位は軍拡の脅威であり、それ以外に
何があるのかと問いたい。
●間違った戦争とは何か
第一に「更に中国を脅威であると叫ぶ連中は、何も分析しないでいたずら
に騒ぎ立て、対中防衛力の強化を主張している」という石破発言は事実とは
異なり、防衛省を侮辱する意見と取られかねない。
第二に「第二次大戦当時、何も知らない国民は間違った目的の戦争に駆
り出され犠牲になった」という箇所にも注目すべきだ。19世紀の日本の敵
は中国や朝鮮ではなく、東アジアに侵攻した欧米列強である。
かつての徳川300年は外国の接触を避け、侵略せず・侵略されずの自給
自足に近い生活だった。しかしペリーの砲艦外交によって開国を強制される
ことで、日本は目が覚める。日本が見たアジア諸国は弱肉強食の国際社会
にさらされ、白人国家の植民地化・半植民地になっているのが大勢であった。
当時「次は日本が欧米列強の標的になる」との危機感を持った先人たちは、
欧米の侵略から身を守る手段として、富国強兵策を防衛の要とする。自国
防衛のためには、いかなる国も「間違った戦争」という定義はない。
●自存自衛の戦争
日本が戦争に巻き込まれた満州事変・支那事変、大東亜戦争を通じて、
政府の決断した軍事行動は「国際法に違反する犯罪行為」としての侵略戦
争に該当しない。戦争という行為に巻き込まれたのか、政治的に賢明な展
開であったかにせよ、問題は当時の国際法で保証された範囲内で決断され
た「自存自衛」の戦争であったか否かである。
つまり石破大臣のいう「間違った戦争」云々について、何をどう間違ってい
たのかという説明があるべきだ。かつての戦争を批判し悪と断定するのは自
由であり、勝手な解釈を許される。しかし当時の国際社会の背景が武力に
よる弱肉強食の時代である限り、侵攻されないよう国を守るのは当たり前の
ことではないか。
自存自衛の戦争に巻き込まれたという日本の立場にあって、戦争行為は
時代の実定国際法に忠実に準じるものであった。当時日本の戦争判断と決
断は、当時の国際状況の中で選択されたものである。
●日本人は被害者だ
また第三に「大東亜共栄圏の建設に関する主張は、侵略戦争に対する詭
弁だ」とあるが、これは大きな過ちである。日本が自存自衛と東アジアの新
秩序確立のために闘った「大東亜戦争」は、連合国占領軍の警告により名
称の使用を禁止され、代わりに「太平洋戦争」という言葉にすり替えられた。
東京軍事裁判では、満州事変・支那事変は「侵略戦争」と断定された。こ
の裁判は軍事裁判ではなく、東條英機元首相以下の戦争指導者たちは「平
和に対する罪人」として、戦勝国による一方的な都合で断罪された裁判であ
る。
石破大臣は「中国に謝罪すべき」というが、その理由は「日本は中国を侵
略して中国人民に苦痛を与えた」という中国側の主張に同調するものだ。日
本が中国を侵略したことも人民に一方的に危害を加えたこともあり得ず、す
べては戦争中の出来事でしかない。むしろ通州事件のような、中国人によ
る日本民間人に対する戦争以外の大虐殺は糾弾されるべきである。
●侵略戦争という言葉のまやかし
再び石破大臣の発言を検証すると「侵略戦争に対する詭弁」との言葉で
あるが、これは「侵略戦争」の意味を本当に理解しているのであろうか。筆
者も誰彼構わず侵略戦争説を説く識者に「侵略とは何か」を問うが、本当の
意味を理解せず考えもしないで用いている場合が多い。
「侵略」を辞書で引くと「他国に侵入してその領土や財物を奪い取ること」と
ある。当時日本軍が戦争以外で中国の領土や財物を奪い取ったという事実
があるのか。中国のどんな財物を略奪したというのか。まず歴史上の事実
と根拠を明確に理解した上で「侵略」という言葉を使ってもらいたい。
「侵略」に該当する言葉として、国際法的概念では「不当な武力攻撃」を意
味することが多い。これは一般的には「侵攻」と訳すのが適切だと思われる。
東京裁判では「日本の侵攻戦争」と断定されているが、侵略戦争とは戦勝
国と中国が政治的な意図で使った文語に他ならない。毛沢東は「嘘も1万回
言えば本当になる」と言ったが、日本の一部歴史観は中国によって作られた
ものである。
石破大臣は辞任せよ
石破大臣の口から国家観や政治哲学、ましてや歴史認識など聞いたこと
がない、と同僚はいう。「靖国神社に参拝したことはない」と自慢し、南京大
虐殺や従軍慰安婦、侵略戦争を是認し、その上日本人の悪口ばかり言う防
衛大臣に、どうして日本国の安全を任せてよいのか。
今回の石破大臣の発言は一国の防衛責任者のものではなく、中国の傀
儡としか思えない。自衛隊内部からも批判の声が出ているようであるが、先
頃の守屋次官の事件に見る、防衛庁の中央機構の腐敗堕落とマッチングし
た石破大臣発言の問題点が浮き彫りになった。
石破大臣の発言と中国を正当化する姿勢に、「石破氏には即刻防衛大臣
を辞めてもらいたい」との声がある。日本の自存自衛どころかすべて中国が
正しいとする、国家観と国益に対する自覚なき人間を防衛省のトップに据え
たのは福田内閣の人事ミスだ。つまり日本の歴史を悪と断罪する石破氏で
あるが、これは防衛大臣の資格を問われるものだとの声もある。
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2008年6月28日土曜日
「台湾の声」【台湾紀行】新店獅仔頭山歩道−隘勇線
作者:西 豊穣
これまで紹介してきた古道は、その最終形態が日本統治時代の台湾
総督府の原住民に対する「理蕃道路」だったものですが、今回は多
少成り立ちの異なる古道を紹介します。
今回の記事タイトル冒頭の新店、即ち台北県新店市は現時点では台
北地区MRT(メトロ台北)の最南の駅になります。
<新店市中の二つの獅頭山>
台北県は、所謂大台北の山好きな人々に広範で多様な山歩きのコー
スを提供しています。その為、台北県に入るとすぐ気付くのが、適
宜敷設されたチョコレート色の小振りな「歩道」の道路標識です。
歩道とは現代の日本語とは少し異なり、遊歩道とか登山道を意味し
ます。今回の記事のタイトルはその道路標識上の記載からそのまま
借りてきたものです。実際の道路標識上は「獅仔頭山歩道(隘勇線)」
で、わざわざ括弧付きで「隘勇線」の文字が印刷されています。実
は、新店市中には別に「獅頭山歩道」の道路標識もあり、私も隘勇
線を襲った方の歩道を目指し新店市内に入った時、「獅頭山歩道」
の標識を追い掛けてしまい非常に混乱したのですが、市販の地図を
見ても、新店市内には二つの「獅頭山」が存在することになってい
ます。一つは市街地内であり、もう一つは同県三峡鎮との境界に近
い山中、即ち今回の記事の対象である獅仔頭山です。台湾で公共の
道路標識に今や歴史用語になった「隘勇線」の表示があるのは恐ら
くこの台北県新店市だけではないかと思うのですが、二つの獅頭山
を区別する為にわざわざ「隘勇線」の文字を書き加えた可能性もあ
ります。
又、記事のタイトルに道路標識上には存在しない「新店」の文字を
加えたのは、台湾には獅頭山、或いは獅仔頭山の名前を持つ山、若
しくは山号としている廟は多いからです。その中でも最も知られて
いるのは、苗栗県三湾郷にある国家風景区に指定された場所で、読
者の中にも足を延ばされた方があるのではないかと思います。
<隘勇線(あいゆうせん)>
以前「台湾の声」に投稿した記事の中で簡単な隘勇線の説明を加え
たことがあります。その際の説明を繰り返すと、隘勇線とは清代の
「開山撫蕃」下に於ける平地人と原住民族の居住区を区別する為の
隘(勇)制を引き継いだもので、日本時代は原住民族に対する包囲
線・封鎖線へと変遷、物理的には山中百五十メートル幅で草木を払
い、道路を通し鉄条網を張り巡らし、更にその鉄条網に電流を流し
原住民の「隔離」を図ったものです。私の理解では、現在台湾で古
道と呼ばれているものの大部分の最終形態が日本時代の原住民族に
対する「理蕃道路」だったというものなのですが、実際は「理蕃道
路」の初期形態は隘勇線だったはずだとも考えていました。
台湾のネット上で公開されている山行記録を見ていると、現在でも
隘勇線を中心に山歩きをしている方がいるのですが、それらの山行
記録を掻き集めてみても、では具体的に隘勇線が何処からどう延長
されていったのかが全然見えてきません。当時、現在の宜蘭市から
西に向かい新店市辺りから南下しそのまま中央山脈西側を貫き、墾
丁国家公園のある恒春半島一帯まで「蕃界」(一般住民と所謂生蕃
居住地との境界線)が引かれその東側を蕃地とていました。この蕃
界そのものが隘勇線で、その総延長は五百余キロだという解説を見
たことがありますが、では現在はどのような形になっているのか、
というのが私の素朴な疑問でした。
そんな時、昨年暮れに発刊された台湾唯一の山岳雑誌「台湾山岳」
の別冊を見ていたら、四本の隘勇線が地図上に示されており、環烏
来山脊と称される台北県の山々を中心とした稜線伝いの山行コース
が実はそのまま当時の隘勇線の一部であることが判りました。これ
らの山々は台北県烏来郷を囲むようなイメージで考えればよく、通
常は烏来タイヤル族、正式にはスコレック群マレパ系タイヤル族の
居住地に当るようです。それら四本の隘勇線は各々名前が付けられ
ていますが、総称して烏来隘勇線と説明されています。その山行ガ
イドの最初に紹介されているのが今回紹介する獅仔頭山です。
<新店獅仔頭山>
獅仔頭山は新店市街の南西に位置し、新店市内を流れる新店渓沿の
省道9号甲線(註1)を烏来温泉方面へ少しだけ南下し、新店渓を渡
り西側山中へ入る自動車道を辿るか、新店市街から直接山中に入る
自動車道を辿る方法がありますが、山中を走る道路は複雑なので予
め台北市、新店市の登山同好会とか登山用品店に問い合わせるのが
よいかと思います。私の場合、9号甲線を南下、屈尺から入りまし
た。登山口は二箇所あり、獅子の頭側から入る方法と獅子の尻尾側
から入る方法があります。どちらの登山口へも新店市街から一時間
半程度で辿れます。
大台北の山行愛好家の間では新店獅仔頭山は是非登るべき一座に数
えられているそうです。一つは、新店市の最高峰であること、二つ
目は台北圏の山では数少ない一等三角点を有すること、三つ目は
「台湾小百岳」(註2)に選定されていることです。加えて、彼ら
がもう一つ挙げている理由は、獅子の頭部に相当する山塊の斜面に
設けられた木製階段の長さと垂直度。なかなかスリルがありますが、
極めて安全ですので恐れる必要はありません。
<緑野史蹟公園>
獅仔頭山の頭側、尻尾側、どちらから入ってもゆっくり散策して二
時間程度で歩き通せます。私が登った時は、あいにくの土砂降り、
それでもマイクロ・バスで乗り付けた登山者一行があり、地元の山
行同好会が募ったツアーに募集した人々だと思うのですが、皆手に
分厚い手作りのパンフレットを持っていました。明らかに獅仔頭山
に纏わる歴史、遺跡を解説してあるのだと思いますが、さすがに大
台北地区だと思いました。高雄地区はこのような文化の香りの高い
山登りがあるかどうか?マイクロ・バスはもう一方の登山口で下山
する一行を待ちます。これが最も簡便な山歩きの方法になります。
登山道の所々に、動植物、遺跡等を紹介した紙をプラスチックでラ
ミネートした手作りの案内板が置かれています。その各々に「緑野
史蹟公園」と印刷されているのは、この低山の山中がそのままそっ
くり一つの歴史博物館であることを表しています。「土匪洞」(土
匪の隠れ家)、「古戦場」(日本軍と抗日勢力抗争時の塹壕跡)、
「古井戸」は日本の台湾領有初期に於ける日本軍と抗日勢力との抗
争にまつわる遺跡とされています。この為、この登山道を「土匪古
道」と呼ぶ人もいます。更に、隘勇線上に設置された「隘勇監督分
遣所」跡と後述する「防蕃碑」は、台湾総督府に依る原住民に対す
る「理蕃」政策初期の代表的な遺跡だと思います。
<獅仔頭防蕃碑>
さて、私自身が最初に体験すべき隘勇線として獅仔頭山を選んだの
は、前述の山岳雑誌に紹介されていた「防蕃碑」の写真が切掛けで
す。「防蕃」という言葉にはそれまで馴染みがなかったのですが、
その後、森丑乃助の講演録(註3)の中の、どのようにして原住民
の間に銃火器が入ったかを語る下りの中で見付けました。
獅子の頭を登り切って獅仔頭三角点に向かわずに南側の稜線を暫く
辿るとちょっとした広場になっており、その広場の隅に「防蕃碑」
は佇んでいました。通常紹介されている碑の写真は碑の裏側(表碑
文に因む犠牲者名が刻まれている)から撮影したものです。これは
碑が立っている場所がちょっとした土手脇にあり碑の正面側は撮影
出来ないからだというのが現地に行ってみて判りました。その碑の
全文は句読点無しの漢文で、高校生程度の漢文の知識ではとても読
めそうにありません。幸い、台湾のネット上で公開されている山行
記録には句読点を施した上で紹介されています。この「防蕃碑」と
いう碑名並びに碑文から、日本の台湾領有後の隘勇線の基本的な性
格が読み取れる資料だと思われますので、私の拙い読み下し文で以
下全文を掲載します:
「台湾総督府警視総長正五位 大島久満次ノ篆額(てんがく)
獅仔頭嶺以南ノ平広坑一帯の地、曽(かつ)テ凶蕃狩猟ノ区二シテ
民人輒(すなわ)チ入リ難キ也。明治三十五年十二月、台湾採脳拓
殖合資会社、允准(いんじゅん)ヲ得テ製脳ヲ始メ、此ニ於テ官議
定ニ因リテ隘勇線ヲ拡張シテ之ヲ保護ス。乃(すなわ)チ明クル年
二月一日起工ス。爾来(じらい)榛莽(しんもう)ヲ披(ひら)キ、
巨木ヲ倒シ、高嶺ヲ越エ、深谷ヲ跨ギ、線状ノ蜿蜒(えんえん)ナ
ルコト恰(あたか)モ長蛇ノ延ビルガ如クニシテ六里ニ亙(わた)
ル。七月二十日ヲ以テ竣工ス。此ノ間ノ董事者ハ深坑庁警務課長永
田網明、景尾支庁雨田勇之、其ノ他警部補五人、巡査五十七人、巡
査補五人、隘勇二百人、他庁ノ応援巡査二十人ナリ。日ヲ閲(けみ)
スコト一百七十、風雨二餐宿シ、瘴癘(しょうれい)ハ日二侵シ、
崎嶇(きく)二来往シ、蕃害ハ屡(しばしば)迫リ、終(つい)二
能(よ)ク成ルヲ得タリ。嗚呼(ああ)彼ノ勇進困厄(こんやく)
ノ裡(うち)二在リ、戦歿、負傷、或ハ並ビニ死スル者ハ、今日ヲ
親睹(しんど)セザルト雖モ亦(また)其ノ志ヲ遂ゲタリ。故ニ其
ノ職ト姓名ヲ碑陰ニ録シ永ク茲(ここ)ニ誌(しる)スモノナリ。
明治三十六年八月二十日 深坑庁長從六位勲六等 丹野英清撰並ビニ書
<註> 「大島久満次」:第五代佐久間左馬太総督下の民政長官、
神奈川県知事、衆議院議員も歴任、永井荷風の叔父に当る。尚、同
人撰の「枋橋建学碑」が台北県板橋国民小学校に現存する。「榛莽」:
草木の生い茂った様。「允准」:許可。「採脳」・「製脳」:樟脳
生産。「瘴癘」:風土病等。「崎嶇」:道などが険しい様。「親睹」:
よく見るの意。
当時の総督府の政策上は、その後「防蕃」が直に「理蕃」に変遷し、
防蕃=隘勇線、理蕃=理蕃道という風に台湾古道の歴史的背景を便
宜的に説明出来ると考えています。物理的には、前者が山々の稜線
を結び、後者は原住民の村々を繋ぐということになります。以前
「台湾の声」で台湾南部の「六亀特別警備道」を紹介したことがあ
りますが、獅仔頭山隘勇線を歩いてみて判ったのは、実はこの六亀
の古道は「警備線」と呼ぶべき隘勇線が前身だったのではないかと
いうことで、その古道の沿線の案内板で見掛けた隘勇線という説明
は成る程正しかったということです。従って、東海道五十三次の名
を冠したのは当初は駐在所ではなく隘勇監督分遣所に相当するもの
だったはずです。
<礦窟捕虜収容所>
最後にもう一つ。これは登山道上ではありませんが、獅仔頭山の二
つの登山口を結ぶ自動車道路を新店市街側に少し下った場所は「礦
窟」という地名で、ここは太平洋戦争中、日本軍に依るシンガポー
ル、香港攻略後にイギリス軍・カナダ軍捕虜を移送したとされる収
容所(英文ではKukutsu Prison of War Camp)があった場所で、
2000年に三名の元イギリス兵に拠り記念碑が建てられています。
以上述べてきたように、新店の獅子は、台湾領有初期、「防蕃・理
蕃」政策時期、更に太平洋戦争期という日本の台湾統治時代をつぶ
さに見続けてきた生き証人ということになります。
新店獅仔頭山は台北圏からなら日帰りのハイキング・コースで、登
山道は広く、よく整備され誰でも簡便に散策出来る低山です。私が
私淑する楊南郡に「山に入れば台湾が見えてくる」(註4)という
言葉がありますが、そんなささやかな体験が出来るのではないかと
希望します。(終わり)
(註1)「省道」は国道に相当するものであるが、交通部公路総局
は未だに省道の呼称を使い続けているので、それに従った。因みに
台湾で「国道」とは高速道路のことである。
(註2)「台湾小百岳」は2003年行政院体育委員会が選定。選定条
件は、山容が特殊で展望が良いこと、交通の便が良く、登山道が整
備されていること、更に、台湾各都市近郊に位置していること、等
であった。因みに、「台湾百岳」の方は1971年、当時の台湾省体育
会山嶽協会(現在の中華民国山岳協会の前身)が標高3,000メート
ルを超える山岳の中なら選定。その後の測量の結果、一座だけが
3,000メートルに満たない。
(註3、4)所収されているのは、「幻の人類学者 森丑之助」(楊
南郡著、風響社、2005年7月30日発行)。国家公園管理処の委託研
究事業である楊南郡氏に依る「八通関古道西段・東段調査研究報告」
と「合歓山越嶺古道調査報告」は台湾古道研究の金字塔であり、既
に戦後七十年を経たことを考え合わせると、同氏の研究を越えるも
のが今後出て来ることは有り得ない。これら日本人に拠り開鑿され
た古道も今は異なる国家となっている為、最早現代の日本人に同程
度の踏査・研究は望むべくもなく、それだけに日本統治時代に光を
当てた同氏の功績は大きく、又貴重である。
編集部註:戦争の名称については、執筆者の用語を尊重した。
西豊穣 ブログ「台湾古道〜台湾の原風景を求めて」
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西豊穣 台湾紀行古道シリーズ バックナンバー
2008/01/05 玉山古道−余話
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2008/01/02 玉山古道(新高山歩道)
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2007/06/16 蘇花古道−3
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2007/06/15 蘇花古道−2
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2007/06/14 蘇花古道−1
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2006/11/26 恒春卑南古道(阿朗伊古道)−3
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2006/09/30 恒春卑南古道(阿朗伊古道)−1
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2006/07/05 六亀特別警備道付記‐竹子門発電所
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2006/07/03 六亀特別警備道(扇平古道)
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2006/03/06 浸水営古道
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2005/12/23 崑崙拗古道
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2005/04/26 八通関古道
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2005/02/25 霞喀羅古道(石鹿古道)
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2005/01/06 能高越嶺古道
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2008年6月27日金曜日
「台湾の声」【寄稿】許世楷氏と「売国」の呼ばわり
Andrew Chang
最近尖閣島の台湾漁船にまつわる事件で台湾国民党政権の官僚や議員などの中国式政治文化の醜悪さと卑劣根性を再びまざまざと思い知らされた。
事件の始末報告に召還された許世楷台湾駐日代表(大使)が「売国」「台奸」(敵と密通する台湾人国賊)と罵られその挙句の果て台北の路頭で愛国同心会という国民党関係のやくざ団体の悪漢に拳固を食わされた。
周知の通り許氏は若年から台湾民主・独立運動に従事した闘士・義士で台湾の建国に寄与すること甚大である。その様な呼ばわりは全く言語同断である。
そのため氏は国民党独裁政権のブラックリストに載せられ、日本に30余年亡命し、台湾人政権執権後一時帰台、台湾建国党主席となり日夜台湾建国に腐心献身し、過去四年台湾代表として東京に駐在、日台両国の交流と親睦に寄与すること甚大で自他共に認めるものであり、「売国」「台奸」と呼ばわれる筋はなく、そのレッテルおを貼られるのは片腹痛いものである。
一方彼を「売国」と呼ばわる国民党政権は果たして台湾を愛する愛国党であるか、答えは否である。
中国国民党は60余年前に中国大陸から台湾に亡命した敗残政権で、台湾を食い荒らし、一代の台湾人エリートを惨殺、一昔前まで「反共」のスローガンを毎日の様に疾呼し、「大陸収復」の大義名分の旗を掲げ台湾人を「反攻大陸」のために命を投げ出せと言わんばかり。それが一旦政権喪失するや「祖国統一」の親中スタンスに鞍替え豹変し、台湾を生贄にしようとする蔑むべき破廉恥な悪党である。
はっきり言えば彼ら(馬氏を含めて)の祖国はあくまでも中国であり、彼らの母国は台湾でなく台湾対岸にある「大中華」である。従って近年来急速に接近する日台関係が目の上のこぶとなり、台湾人の親日感情を快く思っておらず、特に台湾独立派の許氏を初めから忌まわしく思っていた。
また許氏の日本永住権所有をあてつける者もいる。それに対し氏は愛する子供たちは皆日本に定住しているし老後身を寄せたいと漏らした。それは人情の常である。それに人生の半分を日本で過ごした氏は一時無国籍者に等しい亡命者となり、台湾で甘い汁を吸いながらアメリカで置籍・置産し一旦緩急あればいつでも夜逃げ高飛びできる中国人国民党員—高官や議員—などとはモチヴェーションが違う。その類の者は現任の外交部長(外務大臣)がその典型的例である。
彼らはこの度の事件を"得たり"と言わんばかりに反日ムードを炊き上げようとしている。そして尖閣島の主権問題で中華の愛国情緒を煽ぎ煽ぎたてている。はっきり言えば根も葉もない騒ぎで対岸政権の思う壺である。
そう云えば台湾の主権の最終的帰属はどうなるか。戦後の平和条約によれば中華民国でなく中華人民共和国と縁の遠いものである。しかも最近アメリカは台湾の主権はいずれの「中国」にも属せず未決のままだと明示した。勿論それは台湾人が決めるべきものである。
台湾人は戦後「祖国」から来た「同胞」の醜悪、卑劣、執念などのおぞましい政治文化や貪欲、悪徳に満ちた近代中国社会・経済文化をいやなほど見せられた。それに引き換え美を重んじ自然を尊び、潔よしとする節操、名誉を重んじる日本文化と価値観念に心をひかれるものである。それは多くの台湾人、特に年輩の人たちにとっての"夢路のふるさと"でもある。
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2008年6月26日木曜日
2008年6月25日水曜日
「台湾の声」【論説】日本人も必読の台湾人論文
ブログ「台湾は日本の生命線!」 より
永山英樹
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-408.html より
尖閣海域での台湾船沈没意見を受けて発生した台湾政界での反日騒動だが、「日
本との開戦も排除しない」(劉兆玄行政院長)との言葉まで飛び出すほどの激越
ぶりに、台湾人もまた中国人や韓国人と同様に、領土的野心に駆られた反理性的
な人々だと多くの日本人は誤解し、憤り、あるいは失望している。しかしここで
知らなければならないのは、あくまでも騒動を広げているのは外省人の政治勢力
だと言うことだ。
外省人とは在台中国人のこと。戦後、国共内戦で敗れ、蒋介石とともに台湾へ逃
れてきた国民党勢力の中国人とその子孫である。かつて台湾を殖民支配したこの
政治勢力は、民主化後の台湾人勢力の擡頭に反発し、ことに国民党は民進党に政
権を奪われてからは、かつての内戦の敵である中国共産党に接近し、「聯共制台
」(中共と連帯して台湾人勢力を制す)の策に打って出て、今では台湾併呑を国
家目標に掲げる中共の傀儡、朝貢国のような存在となっている。
では台湾人は今回の反日騒動をどう見ているのか。
最近行われた台湾の世論調査によると、回答者の半数以上が国民党政権の尖閣事
件の処理方法に不満。八割が「平和的手段、外交ルートで調整すべし」。一五%
だけが「強硬にあたれ。軍艦を派遣せよ」。人口比率を考えても、この一五%は
外省人が中心だろう。このように台湾人は一般的に、外省人の馬鹿馬鹿しい騒動
には反対しているのである。
そもそも台湾人には領土的野心はなく、敵国を設定してナショナリズムを煽ると
言う発想も持ってない。要するに好戦的な中国人とは民族性が異なるのだ。
このように、今回の騒動が日本人にとって有益なのは、外省人政治勢力と言う日
本への敵対勢力の姿が炙り出されたことである。だから日本人はこれを機会に、
誰が敵であるかをしっかりと見定める必要があるだろう。
それでは外省人勢力の今回の反日狂奔は、いったいいかなる目的、思想、心理に
基づいたものなのか。それらに関し、台湾人良識派のオピニオンリーダーの一人
、陳茂雄氏(中山大学教授、台湾安全促進会会長)が、実に洞察に富んだ論文を
週刊誌「新台湾」(六月十九日号)で発表しているので、ここに翻訳して紹介し
たい。
これを読んで、日台共通の敵勢力の生態を理解しよう。
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「聯共制日」と「聯日拒共」
陳茂雄
日本の巡視船と衝突した台湾の釣船「聯合号」が沈没した後、台湾の政界では巨
大な波浪が起こった。ブルー陣営(国民党)の国会議員はキッド級駆逐艦を出動
させて漁船を護衛しろと要求し、さらには国防部長(国防相)に対し、航空機に
搭乗して釣魚台(尖閣諸島)上空で主権を示せとまで要求した。みな異口同音に
「日本との一戦を惜しまず」と表明している。外交部長(外相)も許世楷駐日代
表(大使)の召還と、日本事務会の廃止を宣告し、「聯合号」船長の釈放後は態
度を軟化させたものの、国会議員の非難攻撃を受けたあと、再び態度を変えた。
日本はただ釣魚台の領有の主張をしているだけで、台湾に対しては友好的姿勢を
保っている。中共は釣魚台の主権を主張するだけでなく、さらに台湾は中国の一
部だと認定し、千基を超えるミサイルの照準を台湾に合わせ、国際社会では積極
的に「中華民国」を消滅させようとしている。これらを見ても明らかなように、
台湾唯一の敵は中国なのだ。日本の巡視船が台湾の漁船を転覆させたのは固より
横暴な行為だが、中国の台湾に対する迫害とは比較しようがない。
対岸(中国)は中国肺炎(SARS)を台湾へ波及させながら、台湾の防疫へのW
HOの協力を阻止し、全台湾人の生命に危険を及ぼした。台湾大地震発生後、中
国政府は救援に向かうロシア機の領空通過を拒絶した。これらは間違いなく、一
隻の漁船を沈めたことの百倍の悪行だ。台湾が一戦を惜しまない対象は中国であ
るべきであって、日本ではない。しかし台湾では積極的に仇日を鼓吹しながら、
中共のご機嫌を取ることにあらゆる手段を尽くし、対岸政権を刺激するなと台湾
人に要求する者たちがいる。
馬総統は、国際社会の圧力に妨げられ、目下は保釣(尖閣防衛)問題に関してあ
えて声を立てないが、民進党政権時代には、彼もやはり保釣のために「一戦を惜
しまず」と表明し、また「陳総統は主権ではなく漁業権だけを問題にし、日本に
迎合している」と攻撃していた。
ブルー陣営は釣魚台の主権を勝ち取ろうとしているが、しかし台湾の主権につい
てはまったく語らず、中共の台湾蹂躙を放任している。彼らは台湾人には「中華
民国」を防衛すると言っているが、中共の前では「中華民国」を放棄し、まった
くあえて台湾の主権問題を取り上げようとしない。二千三百万人の同胞を育む台
湾は、結局は一つの無人島にも及ばないわけだ。これは台湾人の悲哀である。
台湾で釣魚台領有の主張を行いながら、台湾も主権に関しては取り合わない人は
アイデンティティの方面でも問題がある。彼らは中国だけにアイデンティティを
抱き、台湾には抱いていない。彼らから見れば、中共は横暴だが自分たちの同胞
であり、台湾人は温和だが外人であって、台湾人の立場に立って問題を思考する
ことは不可能だ。台湾の中国人は完全に中共の主張に呼応し、積極的に釣魚台の
主権を勝ち取ろうとする。たとえそれが一つの荒島であってもだ。台湾には二千
万人以上の人口があるが、多くは外人であり、「祖国」に外人を征服させること
は支持するが、外人の独立建国は許さない。
台湾人の立場に立てば、中国は台湾唯一の敵である。全世界のいかなる国家であ
れ、中国による併呑への台湾人への抵抗に協力できるなら、積極的に関係を持つ
べきだ。そして最も台湾に協力する可能性があるのが米国と日本である。台湾の
主権と釣魚台の主権が両立すれば最良だが、もしそれが不可能なら、むしろ無人
島は捨てて台湾を守るべきだろう。日本が欲しがっているのは釣魚台だが、中共
が欲しがっているのは台湾なのだ。台湾人の立場に立てば、もちろん必要となる
のが「聯日拒共」(日本と連帯して中共を拒否する)だ。
中国人の立場に立てば、中華人民共和国が祖国であり、台湾人は外人であり、そ
して日本には祖国の統一を拒む「外人」を助ける可能性がある。だから彼らは積
極的に「聯共制日」(中共と連帯して日本を制す)に走るのだ。彼らは中国に対
してはできるだけ忍耐、譲歩するが、日本に対しては一戦も惜しまないとなる。
そしてたとえ台湾が滅亡しようと、それも惜しむところではない。日本の海軍が
アジア第一位で、世界第三位であり、台湾が日本に戦いを求めるなど卵で石を撃
つようなものであることは、三歳児でも知っている。しかしなおも日本を挑発す
るのは、彼らが「聯共制日」の準備を進めているからだ。
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2008年6月24日火曜日
「台湾の声」【明日・六本木】東トルキスタン世界同日開催デモ
奮って参加を!
世界ウイグル会議主催
東トルキスタン世界同日開催デモ
日本では初めてとなる、東トルキスタン関係者主催のデモになります。
平日なので難しいかと思われますが、みなさまのご協力とご参加をお願い致しま
す。
世界ウイグル会議のHP http://www.uyghurcongress.org/
【日時】 平成20 年6 月25 日(水) 雨天決行
13:00〜13:30 集会 (三河台公園)
13:30〜14:30 デモ
14:30 笄公園到着
【場所】 三河台公園〜笄(こうがい)公園
※三河台公園(東京都港区六本木4丁目2番27号)
東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木駅」より徒歩3分
独裁政権による人権抑圧と、各民族への差別・迫害・文化絶滅政策が横行する中
華人民共和国、このような国にオリンピックを開催する資格などあるのでしょう
か。
オリンピックはスポーツの祭典であると同時に、平和の祭典ともいわれます。オ
リンピック精神には平和と自由、平等といった人類普遍の精神が謳われています
。国際オリンピック委員会(IOC)のオリンピック憲章には、オリンピズムの根本
原則が掲げられています。
【オリンピズムの根本原則】
2 オリンピズムの目標は、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることに
ある。その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することに
ある。
5 人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいか
なる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない。
オリンピックを招致するとき中国政府は、オリンピックが人権の発展のために良
い機会になり、中国は人権により注意を払うと公言しました。国際オリンピック
委員会(IOC)も、北京オリンピックによって中国の人権状況が改善されることを
期待していると、繰り返し発言してきました。しかし、オリンピック開催日が近
づいているにも関わらず、その公約はまったく果たされておりません。
少数民族を差別・迫害しているにもかかわらず、「民族の融和」を演出するため
に、聖火リレーが「新疆ウイグル自治区」に入ります。6 月25 日ウルムチ市、26
日カシュガル市、27 日石河子市と昌吉市を巡る予定になっています。(※6 月6
日に、それぞれ17 日、18 日、19 日へと変更されました。)
聖火リレーが「新疆ウイグル自治区」に入る予定だった25 日に合わせ、世界ウイ
グル会議が世界各国でデモを計画しています。日本でも世界ウイグル会議日本代
表が東京でデモを予定しています。
民主主義の国日本の良心をアピールしたいと思います。
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2008年6月23日月曜日
「台湾の声」【対中外交】国民の怒りの声を聞け!
長らく迷走してきた東京デモが、実施に向け動き出しました。
皆さん、日本を変えませんか?
人権擁護法案や外国人参政権、などで日本の明日が心配な方、中国の人権弾圧問題に心を痛めている方、みなさん連合してデモをしませんか?
日本政府に対する抗議デモです。
最終的には各種支援団体を呼びますが、あくまでイデオロギーも宗教も左翼も右翼も関係ない、怒れる個人の集合体デモです。
中国の人権問題に対して、きちんと意思表示しない政府への抗議。
国民の声を封殺するような法案への抗議。
警察やマスコミへの中国寄りの圧力に対する抗議。
これらを軸に行います。
とにかく、もう我慢出来ない日本国民の怒りと願いを爆発させましょう。
皆さん、皆さん、時は来ました。立ち上がる時です。
国民の怒りの声を聞け!【対中外交・言論弾圧】
【主催】この企画は2chとmixiの有志による「7.5実行委員会」が主催する、
非暴力を徹底したデモです。
【日時】2008年7月5日(土)12:00集合、13:00スタート(雨天決行)
【ルート】
<<<<<現時点での予定ルートです。変更の可能性があります。>>>>>
芝公園23号地→愛宕通り北上→西新橋一丁目右折→新橋駅左折→銀座日航ホテル前左折→日比谷公園前通過→霞ヶ関二丁目右折→霞ヶ関一丁目右折→日比谷公園で流れ解散
−ゴール地点の日比谷公園は集会の許可が取れませんでした。
よってその場には留まらず、流れ解散となります。
−乳母車で参加される方へのケア(スタッフが同伴する等)を行う。
【趣旨】2つの大枠キーワードの元に結集し、日本政府に対して抗議します。
�対中外交・チベット、ウイグル、内モンゴルへの民族弾圧、人権無視
・ガス田、毒餃子等
・首相の五輪開会式参加、北京オリンピック関連
・パンダレンタル問題
・移民庁、移民計画問題
・尖閣諸島の領有権問題
・中国から飛来する黄砂などの環境問題
�言論弾圧
・外国人参政権
・人権擁護法案
・ネット規制法案
・長野、奈良での警察による言論弾圧
・児童ポルノ法案
【プラカード、コールでの禁止表現】
−シナ、在日などの差別と誤解を受ける可能性のある表現
−人殺し、死ねなど
−出ていけ、帰れなど
(このデモは日本政府に向けてのデモであり、日本国内の中国人に向けた
ものではないため)
−天安門事件など、中国人を直接的に刺激する内容
−チンパン、小沢民など個人の人格攻撃にあたる、品性を欠く表現
−その他今回のデモの趣旨に沿わないもの
【団体】 ・現時点では、お呼びするのは支援団体様まで。
・政治団体様は、ルールブック等に則ったスタッフ側からの制限事項を
厳格に守って頂いた上での、個人参加を認めるものとする。
・団体特有のビラ配りは禁止。
現在、「世界ウイグル会議」が参加表明。
「チベット交流会」「台湾研究フォーラム」が協力表明。個人での参加・HPでの告知に協力してくださるとのことです。
*ぜひミーティングに参加を!!
(この論点をアピールしたい!という方々はぜひ、ご参加お願いいたします)
〔日時〕 ・6/28(土)16時〜19時
〔場所〕TKP四谷 第1会議室
http://www.kaigishitsu.jp/yotuya.php
地図参照:http://mbup.net/d/44744.jpg
住所:東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビル 302号室
〔最寄り駅〕JR中央線・総武線 四谷駅 四谷口 徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線 四ツ谷駅 徒歩1分
〔費用〕会議室使用代として、一人当たり約1,000円前後
会議室内は禁煙、喫煙スペースがありますので
休憩時にご利用下さい。飲食持込は不可。
*7/5当日に出れない方でも、6/28の会議に参加し、
実働部隊として頑張ってくれるスタッフ大歓迎!
一緒に、自分たちの声を日本政府・国会に届けましょう!!
*また、会議には出れないが、ビラ配り、備品準備、当日スタッフのみの参加も大歓迎。
是非あなたの力を貸して下さい。
mixi スタッフ志願用(当日スタッフ含む)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3418001
*mixiアカウントお持ちの方、7/5にデモ参加してくれる方や拡散を手伝ってくれる方、
以下のコミュにて常時、情報を更新します。参加して頂けるとありがたいです。
mixi 一般参加用
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3428759
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「台湾の声」【連載】日本よ、こんな中国とつきあえるか( 10 )
台湾人医師の直言
(転送転載自由)
出版 並木書房(2006年7月)
著者 林 建良
第2章 台湾から見た日本および日本人
争いを避けたがる日本人に平和は守れない
2、台湾で教えられた正反対の日本像
●反日的学校教育と親日的家庭教育
ところで、台湾人の戦前世代と戦後世代の日本を見る目は違っている。
戦前世代の台湾人である「日本語世代」は日本統治時代をよく知っていて、実際、日本人として教育された世代だ。その代表的な人物が李登輝前総統である。彼らは日本に文化的な郷愁を抱いている世代で、日本文化にノスタルジアを感じている「文化的日本人」と称してもいい存在である。
ところが、戦後世代のわれわれ台湾人、とくに四〇代から六〇代は、蒋介石政権による反日教育のせいで日本に対するイメージは決してよくない。しかし、家庭では親はいたって親日的なのである。つまり、反日的学校教育と親日的家庭教育により、日本観が混乱している世代といえる。
私個人は、一九八七(昭和六二)年四月一日、二八歳のとき初めて日本に来た。桜が満開のころで、羽田空港を出たとき、なんと美しい国だろうと感動した。それが日本の第一印象だった。また翌日、新宿の高層ビル街で、着物姿の美しい日本人女性が歩いているのを見て、現代と伝統の調和に感動した。それ以来、私は台湾の教育で教えられてきた邪悪な民族が果たしてこのような美しい文化を持つことができるのだろうか、と反日教育に疑問を抱くようになった。それと同時に、自分の親がいつまで経っても日本を懐かしんでいる気持ちがわかったような気がしたのである。
●現実と理想を混同する日本人
私が来日したとき、日本はバブル経済の真っただ中にあった。そのせいだったのかもしれないが、アジア系の学生に対する日本の傲慢な一面もたっぷり味わった。
留学生はまず部屋探しから日本の生活がはじまるが、私は三〇軒以上の不動産屋を回った。足が棒になった。私が外国人であるとわかると断わられつづけたからだ。日本はアジア系の外国人には差別意識と優越感を持っている、というのが当時の偽らざる心境である。しかし、その後の経験で、これは単に外国人や外国文化に対する知識のなさに起因する拒絶反応だったことがわかった。
それから私は研究生活に入り、医学活動にいそしみ、たくさんの日本人の友人ができた。また、その過程で日本文化や日本人の考えを観察してきたつもりである。そこで理解したのは、戦前世代も戦後世代も、どちらの日本人像も間違っているということだった。戦前世代には日本統治時代の懐かしい記憶というフィルターがかかり、戦後世代には反日教育というフィルターがかかっているからだ。
もう一つ驚かされたのは、日本では大人がマンガを読むことだった。最初は新宿に住んでいたので、本郷の東大まで丸ノ内線で通っていた。通勤電車のなかでコミック誌を読んでいるサラリーマンが実に多いことに驚かされた。マンガの主人公の多くは、正義感にあふれ、冒険心に富み、勇敢にも権力と戦う人物であった。私はあまり熱心な読者ではなかったが、たとえば『課長島耕作』の主人公はそのような人間的魅力あふれる人物に描かれていたように覚えている。
このように日本人は、正義感にあふれ、冒険心に富み、勇敢にも権力と戦う人物を虚像の世界に求め、現実の世界では「友好」を最高の価値としていた。これは私から見れば滑稽としか言いようがなかった。日本人はやはり、ライオンとシマウマが仲良く暮らせるような社会を求めているような気がする。そうすると、日本全体がディズニーランドのようになっていく。これは、現実と理想を混同しているからだが、以前はモラトリアム、今はニートと呼ばれる若者が多く発生しているのも、これと無関係ではないようだ。
●台湾で教わった日本人像は間違いだった
われわれ戦後世代の台湾人は学校で、非常に残酷で、狡猾、狭量というような日本人像を学んだ。「狡猾・狭量」に関して言えば、日本人は世界中あちこち進出して工場を建てているが、技術の核心的な部分は絶対に教えないで隠すと教えられた。
しかし、日本に来てこのような日本人像が誤っていることにすぐに気がつき、学校で教えられた日本人像とまったく正反対であることに思い至った。
たとえば、最近でも、台湾版新幹線の開通が遅れている問題で、台湾の交通部(国土交通省に相当)の高官が、遅延の原因は日本側が技術を教えないからだと非難していたが、これも台湾の学校教育の影響が強いように思われる。聞くところによれば、決して日本側だけに原因があるわけではなく、逆に技術供与を受けていた台湾高鉄側の対応のつたなさに原因があるようだ。
日本人は核心を教えないどころか、私が会ったほぼすべての日本人は教え魔だった。道案内から学問に関してまで、手取り足取り、細かいところまで教えてくれた。
私が研究していた分野は非常に競争が激しかったにもかかわらず、同じグループの先輩に聞いても、別のグループの先輩に聞いても、同じように、しかも詳しく教えてくれた。それも、私がまだ理解していないのではないかと心配して見に来てくれたこともあったほどである。まるで私が競争相手であることを忘れたかのように親切に教えてくれた。
日本人は、相手に学ぶ意欲と能力があるとわかれば、競争相手であっても、ほぼ例外なく熱心に教えてくれた。日本人は狭量であるどころか、きわめて寛大だった。聞いてくれるだけで自分の価値は認められているという満足感も手伝ってか、目一杯、自分の知っていることを相手に教えるのである。
なにもこれは学問の世界に限らなかった。生活の面においても、アパートの隣の奥さんに聞けば、細かく何でも教えてくれた。一を聞けば十を教えてくれた。下宿の大家さんも同じだった。日本人は、相手に学ぶ意欲さえあれば誰でも教えようとすることを、私は体験から学び、台湾で教わったことはウソだったとはっきりわかったのである。
●争いを避けたがる日本人
台湾の学校では、日本人が残酷で残忍であるとも教えられてきた。台湾のビデオショップで借りたヤクザ映画を見て、指を詰めるシーンや喧嘩の場面が出てくると、日本人はやはり残忍なのだと自分なりに納得していた。
しかし、先ほど述べたように、日本に来て二日目に新宿で現代と伝統の調和の美しさに感動し、その美しい文化に気づいたとき、残酷な国民性からはこのような美しい国は生まれないのではないかと思いはじめた。
日本滞在二〇年目に入った台湾人の私には、これほど自然を愛し、生命を愛する民族は日本人以外、世の中にいないのではないかと思うほどだ。
たとえば、私は実験材料としてしばしばマウスやラットを使うことがあった。ときには殺したりしなければならないこともある。その最初のときに先生から教わったのは、いかに苦しまずにラットやマウスを処置するかということだった。また日本では、年に一回、必ず実験動物の慰霊祭を営むが、台湾の大学ではやらないことだった。私は、日本人の命に対する畏敬の念がこのような実験動物までにも及んでいることを知って感銘を受けた。
日本人は木や花をはじめとした自然をこよなく愛している。このような日本人が残酷な民族性を持っているとは考えにくかった。あらゆるところに神が宿っていると素朴に信じている日本人が残酷であるとは、とても思えないのである。実際、日本で生活していると、日本人は涙もろくて、純情で、悪口をできるだけ慎み、人のよいところを評価する傾向が強いことを実感することが多々あった。
日本人は、会った瞬間から、私は友好的ですよ、私は無害ですよと、一所懸命に善意を示そうとする。それゆえ、日本人が「平和」と「友好」を最高の価値としてきたのか、なんとなくわかるのである。おそらく、相手と争いを避けたい一心なのだろう。和を重んじることが日本の大事な文化である。
しかし、現実の社会では、正義感や冒険心、あるいは国を守る勇気を失ったところでの平和や友好であれば、それはペットの平和であり、奴隷の平和でしかない。残念ながら、私の目にはこのことに気づいている日本人はまだまだ少ないように見えるのである。
(次の連載は6月30日)
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2008年6月22日日曜日
2008年6月21日土曜日
「台湾の声」【産経ニュース】日台関係悪化で危機管理能力に疑問も 馬政権、発足1カ月
2008.6.20 産経新聞
【台北=長谷川周人】台湾の馬英九政権は20日、発足から1カ月が経過した。対中融和による経済の浮揚を掲げて政権を奪還した馬総統は、9年ぶりの中台対話の再開で週末チャーター直行便の7月運航などを実現。目に見える成果を生み公約を実行に移しつつあるが、物価高騰に歯止めがかからず、尖閣諸島(中国語名・釣魚島)の領有権をめぐる問題では日台関係の悪化を招いた。危機管理能力を疑問視する声もあり、支持率は下降傾向にある。
5月20日に就任した馬総統は、「6・3・3」という所得倍増計画を公約に掲げた。今後8年で経済成長率6%を達成し、失業率は3%に抑え、2016年には1人当たり国内総生産(GDP)を3万ドルに引き上げるという内容で、そのためには対中関係を改善させ、巨大市場を抱える中国との経済協力強化が不可欠としてきた。
公約実現の第一弾が、中台窓口機関による対話再開で、北京での今月中旬の協議では、週末直行便と中国人観光客の受け入れ拡大の7月実施にこぎ着けた。19日からは、金門、馬祖両島と対岸の中国の直接往来を認める「小三通」(通商、通航、通信)の利用対象枠を全住民に拡大。直行便と「拡大・小三通」は外国人にも開放され、中台間の人的な経済・観光往来に風穴を開けたといえる。
しかし、経済界が求める貨物便と海運の直行は先送りとなり、台湾の主権が絡む中台の政治課題は棚上げ状態だ。域内経済のてこ入れでも、牽引(けんいん)役となる公共投資はまだ青写真が見えず、7月から始まるガソリンや電力などの料金引き上げは、政権にとって逆風となりそうだ。
一方、日本の巡視船と台湾の遊漁船の衝突・沈没事故で、政権は対日強硬論を振りかざし反日的世論を助長させ、日台関係を悪化させる結果を招いた。対日外交分野で「タスクフォースが機能していない」(野党・民主進歩党幹部)と危機管理能力への疑念も出ている。
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株式市場は総統就任日を頂点に下降を続け、政権支持率は低下している。台湾紙・聯合報の世論調査では、馬総統に満足と答えた人は政権発足時に比べ16ポイント低下し50%。「不満」は20ポイント上昇して30%となった。またTVBSテレビの調査では、尖閣問題への処理で政権支持者は「まあ満足」を加えても38%にとどまり、逆に45%が不満と答え、うち23%が「非常に不満」と答えた。
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「台湾の声」【産経抄】台湾を危うくする者
6月19日 産経新聞
「売国奴」と決めつけられて、怒りをあらわにしない人はいないだろう。まし
て、常に国のために尽くしてきたという自負があれば、なおさらのことだ。
▼台北駐日経済文化代表処の代表を務めてきた許世楷(コーセーカイ)氏が、
辞意を表明して認められた。「志ある者は殺されても、辱めは受けない」との言葉を残
して。与党・中国国民党の立法委員(国会議員)が「台奸(台湾の売国奴)」と誹謗(
ひぼう)したことに抗議したものだ。
▼許氏は日本留学中、盧千恵(ローチエンフイ)夫人とともに、台湾独立運動
にかかわったことで、33年間帰国できなかった経験をもつ。「駐日大使」として、再び
日本で過ごしたこの4年間は、過去最良といわれる日台関係を演出した。台湾でのアンケ
ートで、日本が「尊敬する国」で1位になったと、盧千恵夫人が著書で紹介したほどだ
。
▼それだけに、退任間近になって、尖閣諸島沖で起きた衝突事件の衝撃は大き
かったはずだ。それにしても、今回、台湾側の強硬姿勢は度が過ぎている。行政院長(
首相)が「開戦の可能性を排除しない」と発言し、一時は軍艦の派遣も取りざたされた
。やはり、尖閣諸島の日本領有を認めない中国との共闘を模索する動きもあるらしい。
▼実は評論家の鳥居民氏が、今年3月の「正論」で、事件を"予言"していた。
「中国共産党は尖閣諸島を利用して、日本と台湾のあいだに不和を起こさせ、台湾に
反日感情の火種をつくり、それを大火にしたいと願うだろう」と。
▼「台湾と中国をきちんと区別してほしい」と日本で訴え続けた許氏もまた、
事件の背後に、何かがうごめいていると、気づいたのかもしれない。だから政府に「冷
静な対応」を訴えた。それを非難する議員こそ、台湾を危うくする者だと。
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2008年6月20日金曜日
「台湾の声」【応援を】台湾人国籍欄更正を求める署名運動
読者の皆様へ
中国国民党馬英九政権の下、台湾では中国接近、反日が急速に進んでいます。
我々日本人としては「台湾」は「台湾」だということを支持・アピール
したいと思います。
また、中共の人権弾圧、周辺民族弾圧、日本の餃子問題、レンタルパンダ等に
抗議すべく、さまざまな活動が行われています。
それらの活動を支持すべく、関連のチラシ、署名を行いたいと思います。
下記の要領で九段坂でチラシ配布、署名を行います。
つきましてはチラシ配布等手伝っていただける方を募集いたします。
(1)活動場所・日時
■集合場所、活動場所
・九段坂 東京理科大前(九段下駅出て最初の銀杏木の下)
■日時
・6/21(土) 13:00−18:00
・6/22(日) 10:00−18:00
※上記時間帯内で飛び入り参加、帰宅自由です。
(2)活動内容
■台湾
・在留カード台湾人国籍欄更正を求める署名(とチラシ配布)
・台湾籍従軍看護助手 梅子さん慰労金おくろう チラシ配布
■その他
・レンタルパンダいらない署名運動主催の「レンタルパンダいらない署名」
署名
・6/25 東トルキスタンデモの案内チラシ(東トルキスタン紹介チラシ
も) チラシ配布
・南モンゴル ダイチンさん一家難民申請を支援する会 チラシ配布
■連絡先
主催:台湾人国籍表記の更正を求める会
担当堀川 070-6674-9440
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2008年6月19日木曜日
「台湾の声」【許大使、頑張れ】バンザイで送らせてください
台湾ばかりでなく、我が日本にも大きな意味のある駐日台湾大使の離任の報道を
目にし、残念であるとともに、ご苦労様でした、と云う気持ちでいっぱいです。
許世楷大使の送別のために、800名あまりの方々が集まったというのも、許世
楷大使の人望の上になされてきたお仕事のゆえと存じます。
思えば、台湾独立運動から大使まで、常に台湾国のために働き続けて来られまし
た。
また許世楷大使の台湾を愛する情熱が、日本人の愛国心を呼び起こしてください
ました。自国相手国双方のためになる、最良、最高の大使であり、まさに日本の真の友人です。離職のさい、公職につく人間としてのあるべき姿を見せてくださいました。
許世楷大使の離任ご帰国にさいし、さよならではなく、近い将来勝ち取るであろ
う勝利を思い、バンザイで送らせてください。
許世楷大使!
バンザイ!
台湾国!
バンザイ!
栃木県鹿沼市
齋藤康一
****************************
許世楷大使 これぞ男の中の男
頑張ってください! 山本隆夫
********************************************
許世楷さん、
私は現在、1歳半になる男の子を育てているシングルマザーで
す。
息子には日台の架け橋になって欲しいと願い(注:息子の父親
は日本人です)、妊娠中から台湾戦没者のお参りに靖国神社に
行ったり、台湾に旅行に行ったりしています。この歳で彼はも
う3度も台湾を訪れています。
目下いたずら盛りですので、成長したら許さんの講演会に親子
で参加することを楽しみにしておりました。
許さんのような気概を持った校長先生のいらっしゃる学校があ
りましたら、ぜひ息子を入学させたいと思います。
真のサムライとは何か、を息子に見せてやりたいのです。
今の職を辞されても、ぜひ私たちに訓示を頂ける機会を作って
頂ければ幸いです。
そして、サムライを支える奥様・ご家族には本当に感謝致しま
す。
************************************************
先生の行動に感銘を受けました。我々日本人がもっとも必要としている行動です。裏で糸を引いて、台湾国と日本を仲たがいさせたがっている中共に負けないように頑張りましょう。
渡辺哲哉
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2008年6月18日水曜日
「台湾の声」【許世楷さん、頑張れ】国民党の政客たちこそが「台奸」
台湾の声 編集部御中
許世楷先生 御机下
この度の大使辞任にあたり、先生のご心中がいかばかりかお察し申し上げます。
日台友好の礎を築かれた先生が、国民党勢力からこのような仕打ちを受けるなど
、あってはならないことです。最も恥ずべきは、先生を「台奸」と罵った面々
です。台湾のために尽くした先生が、いつ台湾を裏切ったというのでしょうか。
小生が危惧するのは、領土問題にかこつけて、台湾独立派の領袖であった先生を
政治的に迫害する動きです。過去に先生をブラックリストに載せただけでは飽
き足らないのでしょうか。政権さえ取れば、政敵の生殺与奪は恣なのでしょうか
。
さらには、彼ら国民党勢力が台湾人意識を悪用していることも見逃せません。選
挙で勝つために、国民党は台湾人意識を前面に出しました。しかし、政権発足
とともに「台湾人は中華民族」と唱え始め、「中華民族としての教育重視」「台
湾郵政の中国正名」と矢継ぎ早に台湾本土化を否定していきました。そして、
領土問題を通じて、台湾人意識を中華民族主義にすり替えたのです。台湾の敵は
中華民族の敵、だからこそ「台奸」という卑劣な言葉が出たのでしょう。
敢えて申し上げたい。「台奸」の言葉に相応しいのは彼ら国民党勢力の方です。
民主主義国家・台湾にとって日米同盟は生命線であるにもかかわらず、反日パ
フォーマンスを繰り広げ、日本との絆を断ち切ったのです。国益を損ったという
意味で、彼らは「台奸」であることを銘記すべきです。
こういう形で大使を辞められるのは甚だ不本意でしょうが、非道な国民党勢力と
決別され、台湾建国に邁進されることを切に願っております。先生の築き上げ
られた日台友好の精神は、広く日本人の理解するところです。どうか頑張って下
さい。
そして、くれぐれも御自愛下さい。
ペンネーム:知床遙かなり
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「台湾の声」【漢文】抗議国民党無恥政客羞辱許代表
(請多転送)
在日台湾同郷会 会長 何康夫
在此次釣魚台領海衝突事件中、国民党的立委們辱罵許世楷駐
日代表為「台奸」。日本的友人問我、台湾是一個文明国家、何
以政治人物與中国一様粗暴無礼?對在日台湾人而言、我們不只
是疑惑、我們更有満腹的憤怒。一個在日本深受台湾人及日本人
尊重的外交官、為何必須承受如此的羞辱。
許代表是我在日本数十年中所看到為台湾做出最多貢献的駐日
代表。除了免簽証外、更為台湾争取到台日駕照互通、而這個互
恵措施、日本只對台湾開放。這些都説明了日本各界對許代表的
尊重。
一個駐日外交官之所以被尊重、絶対不會是因為親日。外交官
受尊重是因為堅持自国的尊厳、又有能力為祖国的利益交渉。許
代表之所以在日本贏得如此多的敬意、也正因為他對台湾的主権
與尊厳的堅持及其能力。
許世楷的謙謙風度、人格学養都屬一流。一個謙謙君子、居然
被這些政客們羞辱、這等於羞辱了所有尊敬許代表的在日台湾人
。昨日以来、我接到無数的在日郷親及海外台湾人団体的電話、
他們也與筆者同様地憤怒。我們對国民党的政客們表達最大的抗
議。
我們也對馬政権的外交部強烈質疑、義和団式的對日外交是做
給中国看的、還是讓政客們發洩情緒用的?
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「台湾の声」【呼びかけ】台湾人の人権侵害を正当化する人権擁護法案に反対する
日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載
「人権擁護法案」から外登証の事例は削除されたが……
■表現が不適切として外登証問題を削除
事は台湾に関わる。それも、日本李登輝友の会が設立当初から進めてきた「台
湾正名運動」の核心に関わる。
未だに世情を騒がせている人権擁護法案(現「『話し合い解決』等による人権
救済法」)の中に、調査不開始の具体例、つまり救済対象外の事例として「台湾人の
外国人登録の国籍に『中国』と記載する行為が人権侵害であるとする申告」を挙げてい
た。
これは、2月13日の自民党人権問題等調査会(太田誠一会長)で配布した法務省
人権擁護局が作成した資料に記載されていたものだ。
在日台湾人の外国人登録証の国籍欄が「中国」とされているのを不当として「
台湾」への改正(正名)を求めてきた本会として、このような人権を扱う法案で、台湾
人の人権に関わる外登証問題が救済対象から外されることは、これまでの活動を否定さ
れたも同然である。
そこで、本会会員をはじめ台湾問題に理解を示す方々とともに、法務省人権擁
護局に対して抗議活動を展開してきた。
この人権擁護法案(「『話し合い解決』等による人権救済法」案)が今国会に
提出される予定で進められてきたことから、本会ではこの法案の調査不開始の具体例と
して未だに外登証の件が入っているのかを法務省人権擁護局に6月はじめに確認したとこ
ろ、現在では入っていないことが判明した。
人権擁護局には、2月の自民党人権問題等調査会で資料を配布した直後から抗議
の声が寄せられ、人権擁護局自身も「表現が不適切」と判断して削除したことを人権
擁護局の法案担当者に直接確認できた。
これも皆さまのお蔭です。ありがとうございました。
■「『話し合い解決』等による人権救済法」案では全ての具体例を削除
だが、油断は禁物だ。これはほとんどまやかしと言ってよい。
5月29日に新たに示された「『話し合い解決』等による人権救済法」案の資料で
は、「救済の対象から除外すべき類例」として4点を挙げ、その第1として「申出の内
容に、次のような事情が認められるとき」として以下の3点を挙げている。
A 学術上の論議、歴史上の事象又は宗教上の教義についての見解を根拠・前
提として被害を受けたと主張するもの
B 法令が憲法に違反する旨の見解を根拠・前提として被害を受けたと主張す
るもの
C これらのほか、その性質上、人権救済機関の調査・措置に馴染まないもの
実は、類例の4点と上記の3点は、2月の「不開始の具体例」で挙げた5点とほぼ
同じである。順番が入れ替わって、Cの項目が増え、外登証などの具体例が記載されて
いないだけである。
Aの学術上の論議の項では、2月資料には「例えば、第二次大戦中の日本軍の行
為に関わる言論が名誉を毀損するとする申告等」と書かれ、Bの法令が憲法に違反す
る項では「例えば、台湾人の外国人登録の国籍に「中国」と記載する行為が人権侵害で
あるとする申告、朝鮮学校卒業者に公立高校の受験資格を認めないこと」と記されてい
た。新法案ではその具体的事例の全てを削除しただけである。
そこで、法務省人権擁護局に、この法案が成立して実施された場合、「救済の
対象から除外すべき類例」として外登証問題を具体例として考えているのかを確認した
ところ「仮定のことなのでコメントできない」という至極当り前の答が返ってきた。
■台湾人の人権侵害を正当化する法案に反対する
だが、すでに人権救済の対象外として外登証問題が挙げられているのである。
それも「朝鮮学校卒業者に公立高校の受験資格を認めないこと」と同列にである。
法令に関わる朝鮮学校卒業者の公立高校受験資格問題と、単なる法務省入国管
理局の内規(外国人登録事務取扱要領)による台湾人の外国人登録問題をこの項目で同
列に記載することがまずおかしいのであり、当方からの抗議により法務省人権擁護局も
外登証問題が法令云々の問題ではないことは認めたところだ。
だが、法律を実施するに当たっては「救済の対象から除外すべき類例」の具体
例を示さなければ、現場は混乱する。
つまり、外登証問題が「救済の対象から除外すべき類例の具体例」として示さ
れた以上、これが現場に具体例として示されることはほぼ間違いないと考えてよいだろ
う。
いずれにせよ、これまで百地章・日大教授ら多くの識者から指摘されてきたよ
うに、この人権擁護法案(「『話し合い解決』等による人権救済法」案)は実に問題の
多い、危険な法案である。
ついては、日本李登輝友の会は引き続き台湾人の人権侵害を正当化するこの法
案に反対してゆくとともに、台湾正名運動の核心問題として外登証問題の解決を目指し
て活動してゆく所存である。
この外登証問題は日本が解決すべき問題であり、台湾問題とは日本の問題であ
ることを訴えて参る所存ですので、今後とも変わらぬご支援ご協力をお願いいたします
。
平成20年6月吉日
日本李登輝友の会事務局長 柚原 正敬
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2>> 在日台湾人への「中国」国籍押し付けを許すな!
法務省入国管理局の外国人登録証問題
日本李登輝友の会 台湾正名運動推進本部
法務省入国管理局が在日台湾人に交付する「外国人登録証明書」には、国籍表
記は「台湾」ではなく、在日中国人と同様「中国」と記されている。
言うまでもなく台湾は中国の領土などではないが、そのような誤った表記が為
されるのは入国管理局の内規(外国人登録事務取扱要領)のためだ。
では、なぜそのような内規があるのか。同局は「以前からそうなっているから
」としか答えない。そして「在日中国人の『中国』は『中華人民共和国』だが、在日台
湾人のそれは『国家承認するところの中国』だ」とする。しかし、我が国が国家承認す
る「中国」は中華人民共和国しかない。
このような出鱈目な措置のため、在日台湾人から「人権侵害だ」と非難された
ことを受け、法務省は人権擁護法の制定を通じ、それを封じ込めようともしている。
同省人権擁護局が作成した資料「人権委員会の手続修正案《相手方の保護》」
によると、同法案では人権被害の被害申告があっても、「法令が憲法違反であるとの見
解を根拠・前提にした被害申告」の場合は調査を開始せず、加害者とされたものの保護
を図る(規則第A条第3号)とし、その事例として「台湾人の外国人登録の国籍に『中
国』と記載する行為が人権侵害であるとする申告」を挙げる。
つまり、中国国籍の押し付けは法令が定めるものであり、それを「台湾人への
人権侵害だ」とする申告は、人権委員会の調査の対象外となり、加害者である法務省は
保護されるということなのだ。
もっとも中国国籍の押し付けは外国人登録法などの法令に基づくものではなく
、入国管理局の内規に依拠するものに過ぎない。そこで本会はそれを指摘すると、人権
擁護局は「法令の二字は修正する」とし、あくまでも「台湾人の人権侵害」は保護の対
象から外す構えだ。
これは中国への配慮か、それとも法務省の自己防衛のためか。少なくとも同省
の推進する人権擁護法案は台湾人の人権侵害を正当化するものだ。
政府は近く外国人登録証を廃止し、「在留カード」を使った外国人台帳制度を
導入する方針だ。本会はこれを機に在日台湾人の国籍を正しく「台湾」に改めることを
、この不条理極まりない横暴な法務省に対し、強く要求して行く。国民のご協力を広く
仰ぎたい。
■法務省人権擁護局に抗議の声を! 03−3580−4111
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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