説明
2008年12月31日水曜日
「台湾の声」【エッセイ】台湾のこと。
こちらでは写真も多数↓
http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/e/4d353f414453a4cc5c2ba1a644ae7771
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【エッセイ】 台湾のこと。
台湾。どうも台湾のことは頭が痛いです。
私にとっては、一年ばかり暮らして、台湾人の温かい心に包まれて、仕事は大変でしたけど心地よく過ごすことができた国です。不愉快な目に遭ったことは一度もありませんでした。ですから台湾と聞くと無条件で応援したくなります。むろん、日本と日本人の不為にならないことが前提ですけど。
頭が痛いというのは、馬英九政権のイタさによります。
例の尖閣諸島付近での衝突事故での過剰反応に始まり、対中関係での雪解けムード演出をなど、日本のことは別としても、次の選挙で議席を減らすために頑張っているのではないかと思えるようなことばかり、やらかしています。対日関係でいえば、準政府間レベルの関係は相当冷え込んだのではないでしょうか。
そこで頭が痛くなります。だって日本人も不快になりますから、台湾への認識を改めざるを得ません。それまで特定アジア(中国・韓国・北朝鮮)の対極であるかのように「2ちゃんねる」などでは非常に好意的に台湾を扱っていたのに、尖閣諸島の一件以来、掌を返したように台湾に対し冷淡になりました。この空気をひっくり返すのは、容易なことではありません。
フリーチベットに代表されるムーブメントにおいても、台湾は何やら仲間外れ扱いを受けているような格好です。いや、流れに乗ることができないまま、というべきでしょうか。
フリチベがその典型だったように、ネット主導で物事が進んでいくという新しい政治運動のカタチに乗り遅れているところもあるでしょう。これは伝統的組織が中核として機能しているために、かえって時代から取り残されている、という側面があります。
例えばフリチベのカンバッチやTシャツのような、普段それを身につけて歩いているだけで広告効果を生むような小道具も台湾組にはありません。厳しい言い方をすれば、台湾独立派の関連組織は「小道具の広告効果」や「ネットを通じた訴求効果」というものに鈍感な人が多いことも災いしているように思います。
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愚痴っていても仕方がないので、独りだけでもと思い、私は例によって道化役を演じることにしました。
首からネームカードを吊して、そこに緑の台湾旗とともに応援の言葉を簡潔に加えた名刺大の紙を入れ、外出時に必ず身につける。ただそれだけのことです。
応援の言葉は「台湾加油!負けるな台湾!」にしようと思ったのですが、一応専門家の意見を参考にしたく、「台湾の声」編集長の林建良さんにメールで尋ねてみました。
私が考えた言葉でも十分伝わるとは思うものの、
「日本人支持台湾」
「私は台湾大好きの日本人」
……が良いかも知れません、との御返事を頂きましたので、
「台湾大好き!日本人支持台湾!」
とリズム感を整えました。下のような感じです。緑が中心なので配色に苦労しました。
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そして、これを引っさげて新宿西口へと向かいました。申し遅れましたが12月27日(土)のことです。外国人登録証において、台湾人の国籍が「中国」になっていることに抗議し(日本政府は台湾を中国の一部と認めたことは一度もありません)、改めるよう法務省に提出するための署名活動が行われると耳にしていたからです。
当ブログと相互リンクしている「台湾は日本の生命線」の永山英樹さんの名調子を聴きたくて足を運びました。野次馬になって、永山さんに挨拶して、後は家電量販店で愛機マクブクのソフトとデジカメの関連パーツを買って帰るつもりでした。
本業の年末進行が前夜でようやく峠を越えたという安心感と、澄み切った青空に背中を押された、といったところでしょうか。やはり徹夜明けで迎えた朝はハイになってしまいどうもいけません。……いや厳密には日付が変わるころに床に就いて1時間ばかりしてようやく寝付いたのですが、寝付いた早々に「私のMacが固まった」と配偶者に叩き起こされたのです。
「12時間くらい爆睡すればいいよ」
という就寝前に配偶者がかけてくれた言葉が虚しくなりました。orz
あれこれいじって問題は解決したのですが、こうなるともう目が冴えてしまってどうにも眠れません。結局寝たのは叩き起こされるまでの正味1時間ちょっとでしょうか。再び起き出してゴソゴソする破目になりました。そして迎えた朝がどうしようもなく青空なので、悪い癖とは知りつつも出かけてしまった次第。
14時ごろ現場に行ってみると、なるほどやっています。皆さん張り切っていて実に士気旺盛。場所と天気がいい上に土曜日ということで絶好の条件が揃い、ビラをもらった人の中で署名に応じる人の確率がかなり高く、おお、と少し驚きました。
演説を終えてマイクを他の人に譲った永山さんに挨拶をして、少し雑談して。……気付いたら私もビラを配っていました(笑)。
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途中で離脱して家電量販店で用事を済ませたら、署名活動はそろそろ店仕舞の時間になっていたので今度は最後まで旗持ちをしました。活動が終わったところで永山さんに参加者の皆さんを紹介してもらい、名刺交換などをしました。当ブログにコメントを下さる方がいたので実に恥ずかしい思いをした次第。
そういえばビラ配りのとき、インナーに直径10cmのフリチベカンバッジを装着していることを思い出し、それをよく見えるようにしたら気のせいかビラを手にしてくれる人が増えたような。
気のせいでないのは、そのカンバッチを発見されたらしく、ビラ配り中に突如2ちゃんねらーが近寄ってきて日の丸と雪山獅子旗がプリントされた定番の目印を掲げられたことです(笑)。私が東京ゲームショウで愛用したアレですね。いきなり目の前に現れて日の丸&雪山獅子旗ですから不意を衝かれました。
「どこのスレ?ウロウロ?」
「そう。ウロウロ」
などと会話している間に(会話なのか?)カンバッジを写真に撮られました。「2ちゃんねる」ではフリチベバブルが弾けたいまでも、こういう気楽さ……ではなく怪しからぬ形での活動が個人的に行われています(結果的に私も怪しからぬ一人になっているのですがw)。
一時期と比べれば細々とした活動かも知れませんが、見ず知らずの者同士がこうやってネットを通じて連携していることに心強さを感じずにはおれませんでした。再びチベットの件で大きく動く際には、こうした人たちの中から核になるメンバーが出現することでしょう。
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台湾のことについてもこういう形で、ごく個人的に楽しみつつ問題をアピールできるようになればいいのにな、と思わずにはおれませんでした。ところが肝心の「2ちゃんねる」が前述した通りで、台湾への反感が融けていません。
馬英九政権には期待できないだけに「ねらー」レベルでの活動が日台をつなぐ重要な絆に本来なるところでしょうが、現状でそれを望むのはちょっと無理。全く残念なことです。
ともあれ、運動形態には時代に取り残された感覚の古さが否めないものの、今回の署名活動のような地道な活動も重要であることを御家人は学びました。ただし、今度デモを行う際には先頭に街宣車を立てるのは止めて頂きたいなあと思います。
ちなみに次回の署名活動は1月2日、地下鉄九段下駅の1番出口を出たところ、要するに靖国神社の大鳥居を望む東京理科大の校舎脇で行われるとのこと。
……どうせ「2ちゃんねる」の「大規模OFF板」あたりで不特定多数を狙った告知などしていないでしょうから、ここで微力ながらも宣伝のお手伝いをば。
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■日 時:1月2日(金)午後1時〜夕刻
■場 所:靖国神社前・九段坂(東京理科大九段校舎側)
■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
■問合せ:TEL:03-5211-8838 E-mail:info@ritouki.jp(日本李登輝友の会)
■当 日:090−4138−6397(永山)
*事情により場所に若干の変動があるかもしれません。その際はご連絡を。
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ほぼ同時刻に同じ場所で東トルキスタン組も活動するようですから、靖国神社への初詣を考えていらっしゃる方は上記時間帯での参拝をお勧めします。
ちなみに年を越したら私もネームカードを切り替えます。まずは台湾人に元気になってもらいたいので、今度は文言重視バージョンです。
台湾が盛り上がらないとどうにもなりませんし、私も張り合いが失せるのと読者層を絞れないのでコソーリ活動を展開しようがないのです。
頑張れ台湾!
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe (Big5漢文)
<投稿はこちら> taiwannokoe@googlegroups.com
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2008年12月30日火曜日
「台湾の声」【動画】日本李登輝友の会の台湾正名・署名活動が台湾のテレビで報道【訂正】
お詫びして訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。
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【動画】日本李登輝友の会の台湾正名・署名活動が台湾のテレビで報道
外国人登録における台湾人の国籍を「中国」から「台湾」へ改めること
を要求する日本李登輝友の会の署名運動が台湾のテレビ局「民視」によ
って報道された。
このなかで台湾団結連盟の黄昆輝主席は「台湾の名を台湾にするのは自
然のこと。これを日本の友人たちが推進してくれることに感謝する」と
述べている。
以下はそのニュース動画だ。
2008/12/22民視新聞~日本李友會連署.要求台灣正名
http://tw.youtube.com/watch?v=lx8wrpaOS0E
※中国語・台湾語
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1・2靖国神社−外国人登録・台湾正名・街頭署名活動
■日 時:1月2日(金)午後1時〜夕刻
■場 所:靖国神社前・九段坂(東京理科大九段校舎側)
■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
■問合せ:TEL:03-5211-8838 E-mail:info@ritouki.jp(日本李登輝友の会)
■当 日:090−4138−6397(永山)
*事情により場所に若干の変動があるかもしれません。その際はご連絡を。
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【署名用紙とオンライン署名】
署名用紙は日本李登輝友の会のホームページからダウンロードでき
ます。ご要望があればお送りすることもできますので、詳しくは日
本李登輝友の会・台湾正名推進本部までお問い合せください。
■日本李登輝友の会ホームページ:http://www.ritouki.jp/
また、「オンライン署名」も設置いたしました。
■外登証修正署名URL:http://www.shomei.tv/project-431.html
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「台湾の声」 文字化けにつき再送【全訳文】遅浩田の問題講演「米国打倒、日本殲滅」
ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-606.html
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軍長老・遅浩田の「米国打倒、日本殲滅」講演全訳文
産経新聞(十二月二十七日)に掲載の伊藤正・中国総局長の記事「発展には軍事力が必要」は、中国軍の長老である遅浩田・前中央軍事委副主席兼国防相が二〇〇五年四月の中央軍事委拡大会議で行った講演で、胡錦濤政権の「平和と発展」戦略を批判し、「台湾武力解放のみか、米国打倒と日本殲滅を主張、核使用さえ肯定」していることを紹介した。それによるとこの講演録は、国内の「軍事系や民族系のネットに再登場し、多くの支持を得ている」。記事は「中国軍が何を目指しているか、平和ボケしてはいられない」と警鐘を鳴らすが、以下に講演録の日本語訳を掲げる。
これを読むと、遅浩田が国際社会を弱肉強食、他国不信の「戦国時代」に擬え、そこで勝ち抜いて行くことに国家目標に据えていることがわかる。しかしこれは何も遅浩田ら軍のタカ派だけの考えではなく、「軟弱」と批判を浴びる胡錦濤政権にしても同様のはずだ。なぜならそれが春秋戦国時代以来のこの国の伝統的な国際観、国家戦略観に基づくものだからである。
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戦争が正に我々に向かってやってくる 遅浩田
同志諸君
この題目で書くのはとても気持ちが重い。なぜなら中国の近代化はその過程で、しばしば外部勢力の打撃と直接侵略を受け、中断しているからだ。最も典型的なのは一九二七年から三七年の所謂「黄金の十年」だ。所謂黄金の十年を現代の視点から見れば少しも黄金ではなかった。その間には一九三一年の九・一八東北陥落と冀東偽政府の成立があったが、相対的に見れば一九二七年から三七年の中国経済の発展速度は速く、基礎施設建設には進展があり、軍隊建設にも勢いがあって、中国には希望があった。
しかしこれは日本はこれを容認できなかった。そして東三省の併呑だけでは満足できず、ついに堪え切れずに全面的な侵華戦争を発動し、中国は焦土抗戦政策を迫られ、八年間を何とか持ちこたえた。中国は惨勝を得たものの、外モンゴルを失い、精気は大きく傷つき、財産の損失は六千億元以上に達し、八年の戦火によってもともと貧弱な中国は更に一窮二白となった。日本の侵略、特に全面侵華戦争は大きく中国の近代化を遅らせた。
中国の発展を許さず、近代化の進行を阻害することが列強、特に日本の不変の国策だった。我々はこれに関し、最も痛切な歴史教訓を持たなければならない。国と国との関係には協力があるが、しかし更に本質的なものは競争、衝突、そして衝突の極端な形としての戦争だ。協力とは暫定的なもので、条件付きのものだが、競争と衝突は絶対的なものであり、歴史の主軸だ。このため、所謂平和と発展が現代の主題だとする主張は完全に間違っている(どんなに譲っても便宜上のものでしかない)。この種の主張には推敲に耐え得る論理的根拠などないばかりか、事実と歴史経験にすら符合していない。中日両国がこのように地理上、歴史上において和解し合えない関係だからだと言うのではない。
六〇年代の中ソ分裂もまた、いかなる国も国家利益の追求を唯一の行動基準とし、道徳が介在する余地などないと言うことを十分に説明するものだった。当時中ソ間には共通のイデオロギーがあり、共通の敵に直面し、しかも低い科学技術のレベルの中国はソ連の脅威にはなり得なかったが、しかし中ソは分裂し、更に進んで鋭く対立したのだった。その間に原因、端緒はたくさんあったが、しかし根本の原因はソ連が日増しに発展、強大化する中国が肩を並べてくる様を見たくないことにあった。たとえこの種の趨勢でも、その現実化は許さなかった。イデオロギー、敵が共通し、一方は強く一方は弱い中ソでも分裂したのだから、所謂「平和と発展」を現代の課題とする呪語によって主導される中国の政略、戦略、そして外交の虚幻性、脆弱性、危険性は十分に明らかだ。「平和と発展」を現代の主題とする主張は完全に誤りであり、自分だけの考え方であり、麻痺作用をもたらす有害な学説だ。その原因は下記の如しだ。
一、列強には中国近代化の進展過程への打撃がその一貫した国策だった
中国の近代における歴史経験、教訓、そして中華人民共和国五十年来の歴史経験と教訓から、このような歴史規律——列強の中国近代化の進展過程に対する打撃(全面戦争と言う手段を含む)がその一貫した国策——があることを知ることができる。過去の百六十年はそうだったが、今後の百六十年もやはり同様である。
二、発展は危険と脅威を意味しており、「戦争権」がなければ発展権はない
発展が危険と脅威を意味することは世界の歴史の通則だ。ただ中国の歴史の上だけに特例がある。たとえば漢王朝では当時の地理の極限内においてあらゆる敵を打ち破った後に「門」を閉ざして発展し、更には「天下主義」を生み出している。それは人口、軍事、経済、文化のどれを比較しても、いかなる種族も大漢民族には比肩できず、比肩するだけの潜在能力も持っていなかったからだ。
戦国時代には一国の発展は他の一国にとっての脅威を意味した。これこそが世界の歴史上での通則であり、西側の外交の核心と礎石である。西側の外交の鼻祖はフランスの赤い法衣の主教リシュリューで、まさに彼は外交の領域において中世の「蒙昧」から抜け出し、近代外交の道を開いていかなる道徳、宗教の束縛を捨て去り、国家利益を軸にした最初の人物だ。彼が制定した外交政策は、フランスに二百年以上にもわたって恩恵をもたらし、欧州を主宰させた。彼が画策した三十年戦争はドイツの人民に苦しみを与え、この国を諸小国に分裂させ、ビスマルクがドイツを統一するまで動揺させ続けた。そしてドイツの進展過程を見れば、ビスマルクの「戦争権」がなければ国家統一はなく、発展権など更になかったこともわかる。
三、軍刀下の近代化は中国唯一の選択
中国脅威論はまったく正しい。これが典型的な西側の考え方だ。
「私は門を閉ざして自己の経済を発展させる。文句を言うな」と言った中国の思考方法は愚かであるだけでなく、国際基準とも合わない。戦国時代、国家利益と言う残忍な領域ではいかなる温情も受け入れられなかった。少しでも幻想を抱いた者は大歴史の残酷な懲罰を受けた。中国の発展はもちろん日本には脅威だ。中国自身はそのような考えなくてもいいが、しかし中国には日本など列強の国際基準に合わせた根深い思考を改変することはほとんどできない。そこで我々の思考の起点は「中国の発展は日本等への脅威である」でなければならなくなる。
「理」に従えば、どの国、民族にも生存権、発展権がある。たとえば中国経済が発展すれば石油の輸入が必要となり、中国が生態を保護するために山を封じて森林を保護すれば、木材などの原料を輸入しなければならなくなる。これ以上当然のことはないし、「理」に適ったものもない。しかし列強には列強の「理」がある。もし中国のような大きな国の石油購入量が二〇一〇年に一億トンに達し、二〇二〇年に二億トンに達したなら、列強は容認するだろうか。
基礎的な生存資源(土地、海洋を含む)の争奪は歴史上、圧倒的多数の戦争の根源となっている。この情報化時代に変化はあっても本質的な変化はない。発展した先進文明国であるイスラエルのような国でさえ、五十年もアラブ、パレスチナと戦っている。それは大きな地域を巡るものではない(水源争奪でもない)が、今でも毎日戦っている。正当すぎる発展権を獲得するため、中国は戦争の準備をしなければならない。これは我々が決めたものではない。我々の中の一部の善良な人々の善良な願望が決めたものでも更にない。実際にはこれは「国際慣例」と列強が決めたものなのだ。
中国の二十年来の「平和と発展」政策はすでに終着点に到達した。国際環境にもすでに質的変化が生じ、列強は再び中国の近代化の発展過程を断ち切る準備を行っている。そのため中国は発展し、自己の発展権を守るため、戦争の準備をしなければならない。戦争の準備を行って、初めて発展には空間と時間が与えられるのだ。二十年来の平和で牧歌的だった発展の時代はすでに終わっている。
次の演目は軍刀下での近代化しかない。
四、(大)外交が内政を決定する
目下中国のタカ派にしても必ずしも今すぐの戦争を主張しているとは限らないが、たとえば国家統一の戦いや南支那海の権益を守るためなど、我々にはそれを行う充分な理由がある。これは、百六十年来、ほとんど認められないで来たからこそ非常に貴重になっている発展権を守るためだ。この種の発展権が日増しに脅威を受ける時は、我々が武器を取って、中国人の発展権を守るべき時だ。
内政が外交を決定すると言うのは正確だが、この戦国時代においては(大)外交が内政を決定していることも忘れてはならない。これは理論上の話だけでなく、中華人民共和国の歴史経験からも言えることだ。七〇年代の中国の国防支出は科学、教育、文化、衛生支出を合わせたものよりも上回っていた(人民の生活が貧しかったからだ)。私はもちろん今日の中国の軍事支出がそうなることを望まない。実際に中国で最も投資を必要としているのは教育である。しかし列強は許すだろうか。科学、教育、文化、衛生に更に多くの資金を注ぎ込んでいいのか。
ある人は、ソ連で公開された機密文書は、六〇、七〇年代のソ連には中国への全面的な侵略の計画がなかったことを証明していると言っている。たとえその文書が正確だとしても、やはり「歴史の真実」は説明できないだろう。将棋とは双方向のもので、中国の最も充足した精神、物質面での準備が、ソ連の全面的な中国侵略でのリスクとコストを極大にまで増加させ、歴史も完全に違った方向へと向かったのだ。この角度から見れば、どのような者が本当の平和防衛者であるかがわかるだろう。軟弱者はただ侵略を招くだけなのだ。
五、善を求めて悪を得る 中国の未来の十年は平和であり得るか
中国の近代化の進展過程を断ち切り、中国人から発展権を奪うため、列強はたくさんのカードを切ることができる。最も明らかな三枚のカードは「三つの島」だ。その中で台湾カードが最も有効だ。台湾海峡の戦いはいつ勃発するのか。その決定権は中国の手中にはなく、台湾独立分子の手にもなく、米日の手に握られている。もし台湾海峡の戦いが始まったら、それは統一の戦いと言うだけにとどまらない。更に深層的には米日が中国人から発展権を剥奪し、再び中国の近代化の進展過程を断ち切ろうと決意したと言うことだ。まさに歴史上の甲午の戦い(日清戦争)や全面的な中国侵略で日本が行ったのは領土や賠償金の獲得だけでなく、もっと本質的には中国の近代化過程を断ち切って中国人の発展権を剥奪したことだったが、それと同じことだ。
そのため、我々は戦略決戦を以って高度に台湾海峡戦争を取り扱わなければならない。我々の現在の武力水準では、米日にとっては戦略決戦とは言えない。特に米国にはなおさらそうだ。なぜなら中国は少数の大陸間弾道ミサイルしかなく、一方米国はすでに本土ミサイル防衛を発展させる決心がある。
台湾海峡戦争勃発の時期の引き延ばしを阻止するため、まず台湾海峡の戦いを「対称戦略決戦」の水準に引き上げなければならない。すでにお互いが死ぬと言う段階なのだ。我々が台湾海峡の戦いに勝つことができなければ、その結末は甲午戦争の敗戦の時よりもっと悲惨となる。そのため戦わずば已み、戦わば全面的に日本を全面的に破滅させ、米国を不具にさせなければならない。これは核戦力だけが任に堪え得るものである。
善を求めて悪を得るが我々現下の政策の最終結末である。悪を求めて善を得る、つまり日本を全面的に壊滅させ、米国を不具に陥れる能力があって初めて平和を勝ち取ることができるのだ。そうしなければ台湾問題で、十年も経たない内に必ず大戦が起こる!
六、覇権は大国存在の本質的特徴
何を大国と呼ぶか。覇権を持つ者が大国だ。覇権がなければ分割され、運命(発展権を含む)を他者に支配される人形だ。覇権はこの戦国時代において客観的存在で、「人の意志を用いずに転移するもの」だ。問題はただ意識がそこに至るかどうか、主動的に追求するか、もしくは受動的に近づいて来るかに過ぎない。三島問題、戦略産業の発展問題、国内各階層の利益調整問題を含む中国の一切の問題は、最終的には中華民族による覇権争奪の問題だ。
覇権争奪のためには内紛を止め、安定と団結が求められる。英国は海外殖民による巨大利益のため、早くから「労働者階級の貴族化」が実現し、日本は中国から巨額の賠償金と市場を取って上層階級だけでなく、下層階級にまで巨大な利益をもたらした。時代は違うし国情も異なるが、実質は変わっていない。我々は覇権の視角で軍事、外交問題を扱うだけでなく、更に覇権の視角で内部の階層、階級利益の調整問題も見なければならない。本国の下層を圧迫、搾取する上層エリート階級は、この戦国時代において民族利益を代表することはできない。彼らは腐敗、没落、意気地なしであり、制限を受け、消滅させられなければならない。成熟し、知恵のある上層が初めて民族利益を代表することができる。つまり対内的に「譲歩政策」を実行して下層を指導し、共同で海外利益を獲得することができるのだ(この問題は複雑につき、後日詳細を述べよう。中国は巨大な海外利益を持っているが、ただ我々がまだ積極、主動的に開発に乗り出していないだけだ)。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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2008年12月29日月曜日
「台湾の声」【反日カード】馬総統が直視しないもう一つの慰安婦ー軍中楽園に送られた少女の話
台北駐日経済文化代表処
台湾ニュースより
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馬英九総統が台湾人元慰安婦らと会見
Post Date:2008/12/25
馬英九総統が台湾人元慰安婦らと会見
馬英九総統は12月24日、総統府で台湾人元慰安婦8名らと
会見した。
馬総統は、台湾人元慰安婦の名誉回復活動に関心をもって参与
してきたとして、1997年に婦女救援基金会が制作した台湾人
元慰安婦に関する記録映画の撮影や、元慰安婦への補償活動に関
わったほか、王清峰・現法務部長(法相)が元慰安婦の対日訴訟
を支援した際に、王氏による国際宣伝のための英文原稿の執筆を
当時政治大学に在籍していた馬総統が手伝い、馬総統が台北市長
時代にイスラエルのユダヤ博物館を訪問した際には、慰安婦に関
する記録映画を寄贈したことなどを話した。
第二次世界大戦中に起こった慰安婦問題について、馬総統は
「元慰安婦の名誉回復問題は台湾に限ったことではなく、相当広
い地域に及んでおり、これは特定の民族問題ではなく、人権問題
である。歴史の過ちは許すことはできるが、同じ轍を踏まないた
めにも、絶対に忘れることはできない」と強調した。
元慰安婦らが日本に国家賠償を求めていることについて、馬総
統は「今後も引き続き関心を持っていく」と述べ、歴史教科書に
慰安婦問題を記載することについても支持する意向を表明した。
【総統府 2008年12月24日】
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これに対し、1950年代後半に「軍中楽園医務室」に勤務して
いた医師が、28日付自由時報に投書した記事を紹介したい:
1951年から、中華民国政府が軍人のセックスを解決するため
に、外島と台湾本島とを問わず、いたるところに軍中楽園(「八
三一」とか「軍中茶室」とも呼ばれた。要は慰安所)を設けたが、
その慰安婦の来源は、親に売られたもの、売春婦が志願したもの
など、さまざまあるが、最も多かったのは、私娼が警察に捕まっ
て送られてきたものだ。特に、14、5歳で、公娼の許可を受け
る資格がない私娼は、一度捕まると、逃げないように、必ず前線
の軍中楽園の慰安婦とされた。
軍中楽園の医務室で、16歳の少女が毎日泣いているのを見かけ
た。彼女は萬華の私娼だったが、その年、軍中慰安婦が不足して、
警務処では私娼掃蕩を命じ、大量の売春婦を軍中楽園に送ってき
た。この少女もその中の一人だった。私が軍中でも同じように金
を稼げるのにどうしてそんなに悲しむのかと問うと、彼女は、一
日に何十人もの若くて力のある兵士の相手をするのは負担が多く、
下半身が痛んでも休みを取ることができない(性病でなければ)。
私娼の店では客はそれほど多くなく、また一度に得られる収入も
5、6倍だ。軍中楽園にいるのは、まるで受刑囚のようだ、と答
えた。
軍中楽園の数、人数、期間(1950年代のはじめから1970
年代末)から推計すると、少なくとも一万人以上の慰安婦がいた
はずだ。
馬総統は、日本軍の台湾人慰安婦に同情するのと同じように、中
華民国軍の台湾人慰安婦に同情してもらいたい。馬総統であれば、
何千人もが政府から補償と謝罪を得るために力を貸すことが出来
るはずである。
『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
解除するには下記URLにアクセスして下さい。
http://www.emaga.com/tool/automail.cgi?code=3407&mail=koe3407.emaga@blogger.com&e=1
2008年12月28日日曜日
2008年12月27日土曜日
2008年12月26日金曜日
2008年12月25日木曜日
2008年12月24日水曜日
2008年12月23日火曜日
2008年12月22日月曜日
2008年12月21日日曜日
2008年12月20日土曜日
2008年12月19日金曜日
「台湾の声」【報道】青森李登輝友の会講演会
李登輝友の会 永山氏が講演
<青森>日本李登輝友の会青森県支部(大見光男支部長)は14日、青森市で
講演会を開き、同会理事で台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏が「知られ
ざる『友邦』台湾と東アジアの新情勢」と題して講演した。
永山氏は「歴史、文化、価値観を共有しており、日本と台湾は兄弟国になり
うる」と強調。さらに「東アジアの中で中国は力を増しており、中国は本気
で台湾を取ろうとしている」と中国の脅威を論じた上で「中国の膨張を食い
止めるためには国際社会が圧力をかけるとともに、日本と台湾が手を組んで
中国包囲網を敷き、中国の民主化を世界に訴えなければならない」と結んだ。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
解除するには下記URLにアクセスして下さい。
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「台湾の声」【ニュース】「澄社」が経済、主権、人権など馬英九総統に5つの質問
12.19
「台湾の声」
自由主義の知識人らが中心となり、政党の立場を超えて国家や社会問題を論じ
ている「澄社」が12月18日に「2008萬言書」を発表し、経済、主権、人権、法治
等の問題について馬英九総統(大統領)に質問を投げかけた。
質問は、�台湾は今後中国に縛られた経済開放政策をとるのか?、�台湾の主
権は「中国に重きを置き、台湾を軽んじる」のか?、�人権を圧迫する気なのか
?、�国民の言論の自由は守られるのか?、�異なる意見に耳を貸さない傲慢な
リーダーになるのか?−−の5点で、いずれも台湾国民が馬総統に不安を感じて
いる内容を鋭く指摘している。
このほか澄社は、「総統の職権を明確にすること」、「(劉兆玄)行政院長を
交代させること」、「国会改革を積極的に行うこと」、「中国マーケットに依存
した誤った政策をやめること」、「財政の規律を固く守ること」、「積極的に対
米国、日本、EUとの外交関係に力を入れること」など10点を馬総統に建議した
。
澄社は過去、民進党政権時代には、民進党が大企業に傾斜しないよう経済政策
を強く批判していた。
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2008年12月18日木曜日
「台湾の声」【ニュース】台湾野党は「国是会議」、与党は中国で「国共フォーラム」
12.18
台湾の声
台湾の野党である民主進歩党(民進党)と台湾団結連盟(台連)の呼びかけで
来年2月下旬に民間国是会議が開かれる。
蔡英文・民進党主席と黄昆輝・台連主席は先日、共同記者会見を開き、「2009
台湾民間国是会議」を二段階で開催することを発表した。両党が呼びかけた国是
会議は、来年2月に第一段階として経済情勢や弱者保護などの経済問題をテーマ
に、来年3月に第二段階として社会改革や国家体制などの政治問題をテーマに話
し合うとしている。
一方、台湾の与党である中国国民党は、12月20日、21日に中華人民共和国(中
国)の上海で中国共産党と「第4回国共フォーラム」を開催し、呉伯雄・国民党
主席や連戦・国民党名誉主席、国民党籍の立法委員(国会議員)らが出席する。
台中両岸問題に関してどのような議論が展開されるか注目される。
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2008年12月17日水曜日
「台湾の声」【外登証正名】参加を!20日 ( 土)に東京新宿で街頭署名
都内では第2回目の街頭署名活動です。
読者の皆様、在日台湾人たち、是非大いに参加してください。一緒に頑張りましょう。
台湾の声編集部
***********************************************************************
12・20新宿−外国人登録・台湾正名・街頭署名活動
■日 時:12月20日(土)午後1時30分〜4時00分
■場 所:JR「新宿駅」西口前
■主 催:日本李登輝友の会、台湾研究フォーラム、メールマガジン「台湾の声」
■問合せ:TEL:03-5211-8838(日本李登輝友の会)
E-mail:info@ritouki.jp
■当日:090−4138−6397 永山
※事情により場所に若干の変動があるかも知れません。その際はご連絡を。
*当日は以下の内容のチラシも配布します。ご参照ください。
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署名にご協力を!
台湾人の国籍は「中国」ではなく「台湾」です!
法務省に外国人登録での国籍記載の修正を求めましょう!
法務省入国管理局は外国人登録において、在日台湾人の国籍を在日中国人と同様に「中国」としています。そのため、在日台湾人は外国人登録証、運転免許証などで「中国」国籍と記載され、日常において中国(中華人民共和国)国民と誤解されることが多く、大きな不便を感じるとともに、祖国を否定される屈辱を味わっています。
言うまでもなく、台湾は断じて中国の領土ではありません。「台湾は中国の一部」とするのは中国の誤った政治宣伝であり、日本政府も認めていません。
そこで私たちは、法務省に対し、政府の立場に従って在日台湾人の国籍表記を「台湾」に改め、外国人登録を正確なものに修正することを求める署名運動を展開中です。
みなさまのご協力をお願い致します!
*ご協力いただける方には署名用紙をお送りします。
*署名の第1期締切りは平成21年(2009年)1月20日です。
*署名取りまとめ後は、法務大臣に届けます。
[署名取りまとめ] 日本李登輝友の会・台湾正名推進本部
〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号
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