台湾の声バックナンバーを検索(先頭に検索語を付け加えてください)

説明

  • このブログでは2007.9.22より、主に『台湾の声』のバックナンバーを掲載しています。
  • (このブログ設置以前のものを含む)バックナンバー一覧http://www.geocities.jp/taigu_jp/koe/
  • 未収録の最新の分はこちらhttp://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407をご覧ください。
  • 2014年9月19日金曜日

    「台湾の声」【 AC 論説】林志昇集団の日本参詣

    【AC論説】林志昇集団の日本参詣



                  アンディ チャン

    6月のAC通信501号と502号で「林志昇の嘘を検証する」を書いた
    が、続いて8月10日に多田恵氏が「台湾の声」に「台湾民政府の実
    態」を発表した。多くの人が林志昇に疑問を感じている

    林志昇の台湾民政府新聞は8月17日に、「台湾民政府(TCG)は内閣
    の62名を日本に派遣して靖国神社に参拝した。靖国には39100柱の
    台湾人英霊が祀られている」と発表した。39100柱と言う数字は日
    本の公式発表の27864柱とかなり違う。嘗て石戸谷氏は林志昇にこ
    の数字の違いの説明を求めたが、今回もこの数字を使っている。

    林志昇集団は靖国参拝だけでなく、毎年の皇居一般参賀に黒いユニ
    フォームでTCGの旗を持った集団で参拝し、天皇陛下に認められた
    と宣伝している。

    ●「台湾米属論」から「台湾日属米占論」へ

    林志昇はなぜ皇居参賀や靖国参拝をするのか。理由は「台湾は今で
    も天皇の神聖不可分の領土」と主張し、天皇に認められたから日本
    国籍を取得する「権利?」があると台湾人を騙すためだ。

    初めは「台湾は米国の属領である」。サンフランシスコ平和条約
    (SFPT)の第23条に米国は(日本の)主要占領国であると書いてあ
    ったから台湾も米国の占領地区である。SFPTの締結後でも占領権は
    継続しているから(台湾は米国の属領)と主張していた。「台湾米属
    論」で林志昇は米国政府を告訴して米国の居住権を要求した。

    この訴訟は地方法院で却下されて高等法院に持ち込んだが、この時
    の弁論で林志昇の弁護士は「米国はフィリッピンを50年統治し、フ
    ィリッピン人に米国居住権を与えた。米国は台湾の占領権を持って
    いるからフィリッピン人同様、台湾人に居住権を与えるべきだ」と
    主張したが、ブラウン裁判官は言下に「台湾とフィリッピンの状況
    は根本的に違う」といって却下した。これは法廷記録に残っている。

    米国の訴訟で居住権が却下されたので林志昇は次に「国際法と占領
    法によれば台湾は日本天皇の神聖不可分の領土である」と主張し始
    めたのである。台湾は日本の領土であるが、米国が占領権を握って
    いる、つまり「台湾は日本属領で米国が占領」と言う新論である。

    皇居に参賀したら天皇が手を振った、天皇が主張を認めたと言って
    台湾人の台湾民政府に加入を促すのだ。皇居の参詣を続ければ台湾
    人は日本人だとわかる、日本の国籍を申請する時に有利になると言
    う幻想は、米国の訴訟が却下されたから日本に鞍替えしたのである。

    ●国際法と占領法

    林志昇は、SFPT第2条で日本は台湾澎湖の主権放棄をしたが、国際
    法と占領法によれば台湾は日本の領土であり、天皇の神聖不可分の
    領土を勝手に放棄することはできないという。そうするとSFPTは違
    法(?)そしてSFPTに署名した日本政府も米国を主体とする48カ
    国も違法(?)と言うことになる。

    林志昇理論の根拠は、台湾澎湖は日本の植民地だったが1945年に新
    南群島(南沙群島と西沙群島)と共に日本領土に編入された。国際
    法と占領法によれば戦勝国が占領した領土を自国領土に編入するこ
    とは許されない。台湾澎湖と新南群島は日本の不可分領土で、戦勝
    国がSFPTで勝手に処分できないと言うのである。

    だがこの主張には大きな欠陥がある。1945年と言えば戦争の最中で
    あるから、占領法、国際法によれば日本が勝手に台湾澎湖と新南群
    島を日本領土に編入するすることはできない。つまり林志昇は自分
    の主張を自ら否定する結果となるのである。

    ●米国は台湾の占領権を持っていない

    前にも詳述したが、米国は台湾を占領した事実がなく、SFPTの発効
    で戦争は終結し、占領軍、占領国は共に解消した。つまり米国は台
    湾の占領権を持っていない。

    日本はSFPT第2条で台湾澎湖の主権を放棄したが、中国に主権を移
    譲したのではない。台湾の国際的地位は未定であり、台湾の主権は
    台湾人が持っている。米国は中華民国と断交したが、台湾および台
    湾人民の安全を防衛するとして台湾関係法を制定した。

    台湾関係法では中華民国と言う呼称はなくなり、その後はTAIWANと
    呼ぶようになった。しかし米国の曖昧政策では台湾の主権のありか
    を確認せず台湾を統治している政府を台湾当局と呼ぶ。今の台湾当
    局は中華民国政府と呼ぶが米国はTAIWANと呼ぶ。

    米国は台湾の現状維持を主張し、中国の武力進出を防ぐだけで主権
    問題に介入しない。もしも米国が台湾の占領権を持つなら台湾独立
    とか、米国領に編入など方法はいくらでもあるはず、それが出来な
    いのが事実なのだ。

    ●林志昇の最近のビデオ広告

    林志昇は最近でもいくつかのビデオをユーチューブに発表している。
    新しく発表された「70年間隠されてきた台湾の真相をアメリカが自
    ら明かした」と言うビデオは私が6月に配信した記事の後に作った
    と思われるが、ビデオのナレーターはアメリカ人らしい男で、中国
    語と日本語の説明文がついている。幾つか興味ある発見があった。

    第一の発見は私が疑問を呈した部分をボカしていること。例えば、
    これまでの主張で「SFPT第23条によると米国は主要占領国である、
    だから米国は台湾の主要占領権を持っている」と何度も主張した箇
    所は「SFPT第23条によると米国は主要占領国である」とだけで後
    がない。台湾の主要占領国であるとは言っていない。なぜ米国は台
    湾の主要占領国であると言う説明がなくなった。

    ビデオの結論部分でナレーターは、「米国の方針は台湾の地位を未定
    であると考えています。台湾は中国の属領ではありません。台湾は
    米国に占領された領域です。しかしこれは台湾が米国の領土(belong
    to America)と言うのではありません。台湾は米国の軍事政府の下
    での一種類似の信託統治です」と米国の占領統治が続いているとし
    ている。「天皇の神聖不可分の領土」とは言っていない。

    更に注意すべき点は中国語の説明文は簡体漢字を使っていることだ。
    台湾で製作したビデオなら繁体漢字を使うはずだ、簡体漢字だから
    中国か、香港で製作したのだろうと思われる。だが簡体漢字を使っ
    てこのビデオを作った林志昇の黒幕、金主は中国なのかと疑問に思
    わずには居られない。







    『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html

    0 件のコメント: