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  • 2014年3月29日土曜日

    「台湾の声」【台湾からの手紙】民主的な発展の重大な岐路に立たされている台湾

    【台湾からの手紙】民主的な発展の重大な岐路に立たされている台湾

    皆様へ、

    私の国である台湾をめぐる情勢のアップデートを共有するために、この手紙を書いております。台湾はいま、民主的な発展の重大な岐路に立っており、国際社会の関心をさらに必要としています。

    さる3月18日に、幾百もの台湾の大学生が立法院(国会)の議事堂に入りました。彼らの目的は、馬英九政府の中国と締結した貿易協定が民主主義的な手続きに基づき、国会にてしかるべき審議を要求した国民の声を、馬英九政府が無視したことに抗議するためです。数百人の学生が何日も続いて議事堂を占拠し、立法院の周りにも数多くの学生が集まり、座り込みを続けています。3月23日に、一部の学生は、政府が対話を拒否したことに強く不満を感じ、行政府(内閣用の建物)に入りました。翌朝まですべての学生は警察機動隊によって追い出されましたが、そのプロセスにおいて警察は戒厳令以来見られたことのない国家暴力を行使しました。

    一方、多くの大学教授は学生達への支持を表明し、自らの授業を座り込みの現場である立法院の周りにて、民主主義、市民権、中国との関係などのテーマについてのアウト・ドア講義に変更しました。世論調査においても多くの台湾人は学生達の行動に同情し、実際様々な応援が行われてきました。

    確かに、景気の停滞、所得格差の拡大、賃金の低下、そして暴騰する住宅費などは台湾社会に緊張と不満をもたらしました。しかし、学生達の行動を惹き起こした最大の原因は、国民党が中国との貿易協定を全く審議せずに国会の委員会を強行通過させることであります。此度の貿易協定は、台湾のサービス業を中国資本に開放し、中国人が台湾にて関連する労働活動および生活することをかなり自由に受け入れることとなるため、反対意見も多く見られました。協定によって影響を受ける様々な産業との事前協議は全くなく、国会に対しても事前の説明あるいは知らせも全くありませんでした。しかし、馬英九政府は立法府による批准がなくても強引に実施しようとしたほどです。野党の激しい抗議によってサービス貿易協定に関しては、公聴会を行う後に、国会にて条項ごとの審議と採決に合意しました。

    サービス貿易協定自体が透明性を欠如していることや行政府による民主主義的な手続きの無視のほか、専門家達は協定自体が台湾における中国の経済的および社会的な影響を急速に増加させるものであると指摘しています。さらに、協定の中には完全に平等および公平ではない条項も含まれており、例えば、eコマースに関しては、台湾は完全に中国資本に開放するのに対して、中国側は福建省のみを台湾企業が運営できる地域であると限定しています。

    3月17日に国民党の委員会委員長が条項ごとの審議と採決の合意に反して、僅か30秒の告知によって貿易協定自体が可決されたと主張しました。台湾社会全体、そして中国との関係に大きな影響をもたらす重要な協定であるにもかかわらず、国民党政府が民主的な手続きを完全に無視した目に余る暴挙が、学生達のみならず、多くの産業、そして何より台湾国民の怒りを招いてしまいました。

    学生達が立法院の議事堂を占拠してから、馬英九総統は彼らが提起した問題と関心への対話と返答を拒否し続けてきました。学生達は、馬英九総統が平和的かつ愛国である自分たちと面と向かって話し合うことよりも、台湾の民主主義をミサイルや軍事力によって脅威を与えている中国との対話を大事にしていることについて理解に苦しんでいます。行政院(内閣用の建物)にいた武装されていない、平和的なデモ参加者に、過剰な警察力と暴力を用いたこともすでに苛立っている学生達をさらに焚き付けました。

    我々は台湾の民主主義の未来が危ぶまれていると強く感じています。馬英九政府は、自分たちの社会との対話を拒否するほど傲慢であるうえ、嘘と暴力によって平和を熱望する国民を抑圧しようとしています。台湾が生き残られる未来もまた危ぶまれています。なぜなら、我々の総統は、いかなる手段をも使用し、台湾を中国にどんどん近づけようとしているからです。

    台湾の繁栄は多くの台湾人の涙ぐましい努力によって得られたものです。勤勉かつ平和を愛する台湾の人々は、中国と社会的かつ経済的に関与したいと思っていますが、それが威厳のある公平な条件の基で行われなければなりません。中国とのいかなる協定も、台湾人にとって社会的、経済的、安全保障的なコストが生じるものであれば、詳細に審議、精査されなければなりません。政府が強行に実施してはなりません。

    台湾の民主主義は、自らの命と自由を犠牲にした多くの勇敢な人々が、数十年前に戒厳令と一党独裁体制と懸命に戦った果実であります。我々は、台湾にある自由と民主的な生き方が逆戻りすることを受け入れられません。我々が台湾の民主主義を守ることを大いに支援することを、ぜひ皆様にお願いしたい。

    国際社会の友人達にお願いしたい。学生達への支持、そして台湾の民主主義とそのサバイバルに強い関心を示してください。ありがとうございます。

    台湾を思う市民の一人


    〔蕭美琴立法委員のフェースブックより〕


    『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html

    2014.3.27 08:00




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