台湾の声バックナンバーを検索(先頭に検索語を付け加えてください)

説明

  • このブログでは2007.9.22より、主に『台湾の声』のバックナンバーを掲載しています。
  • (このブログ設置以前のものを含む)バックナンバー一覧http://www.geocities.jp/taigu_jp/koe/
  • 未収録の最新の分はこちらhttp://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407をご覧ください。
  • 2008年9月13日土曜日

    「台湾の声」【論説】日本から見た台湾の国連加盟戦略(上)

    【論説】日本から見た台湾の国連加盟戦略(上)ー台湾人はチベット人に学べ

                     永山英樹

    ブログでは関連写真も↓
    http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-494.html

    以下は九月七日、台湾連合国協進会(台湾国連協進会)東京分会主催の講演会で
    行った講演「台湾の国連加盟の戦略について」の要点筆記である。

    --------------------------------------------------------------------------------

    ■台湾が侵略を防ぐには国連加盟が必要だ 

    今日は「台湾の国連加盟の戦略について」とのテーマを与えられたが、羅栄光理
    事長、施雅芳東京分会長をはじめ、台湾国連協進会の会員各位はすでに十分「戦
    略」をお持ちであると思うので、日本人の見方として聞いてほしい。

    台湾が国連に加盟できず、国連総会で加盟に関する議論さえ拒否されるのはなぜ
    か。それについては誰もが「台湾は国家ではないから」だと思っているが、台湾
    は政府、人民、領土を擁する国家であり、台湾のパスポートも世界に通用してい
    る。台湾の追放を決めた国連の二七五八号決議にしても、それは中国の代表権を
    問題にしたものであり、台湾の国家認定を取り消すものではなかった。そもそも
    国連に国家を認定する権限などない。

    だから台湾国民は、世界の主権国家の中で台湾だけが加盟できない事態の異常さ
    に対し、徹底的に反発するべきだと思う。決して諦めて現状を受け入れてはなら
    ない。

    加盟できない理由は、中国が加盟各国に圧力をかけ、妨害しているからだ。中国
    の最大の外交課題は国際社会で台湾を孤立させること。つまり各国に台湾併呑へ
    の邪魔をさせず、協力をさせることだ。そのために台湾を支持させるわけには行
    かない。国連加盟などもってのほかとなる。

    台湾が「中国の一部」と思われている間は、各国は台湾問題を中国国内問題とし
    て干渉できないが、逆に台湾が各国から独立国家であると認識され、さらに国連
    加盟を許容されれば、台湾問題は世界が関与するべき中国の台湾侵略の問題とな
    るから、中国にはたまらない。このように台湾問題が国際社会の監視下におかれ
    、国家の安全が確保されることにこそ、台湾が国連に加盟することの最大の意義
    があると思う。

    だから国連加盟を達成する戦略とは、中国を崩壊させることに尽きるが、しかし
    今の段階でそれは不可能に近い。

    ■対外宣伝戦で中国に対抗するしかない

    しかしだからと言って、加盟の動きを止めることは許されない。そこで孤立無援
    の台湾がとるべきもう一つの戦略は、宣伝戦だ。中国が「台湾は中国の一地方。
    加盟資格はない」との宣伝に対抗し、「台湾は国家。資格はある」との現状アピ
    ールを強化する以外にない。

    世界各国はほんとうに台湾の現状を知らない。だから「一つの中国」の宣伝が信
    じられないほど堂々と通用している。北京五輪前後には台湾が「チャイニーズ・
    タイペイ」に名称変更したと誤解する政府や企業が続出したほどだ。また日本の
    ように「一つの中国」に騙されずとも、中国とのトラブルを恐れて騙されたふり
    をする国は数知れない。おそらくほとんどの国には多かれ少なかれそのような傾
    向が見られるのではないか。

    中国の宣伝力の大きさには、台湾はおろか、どこの国もかなわない。しかしチベ
    ット人の「声なき声」が中国の宣伝を大きく揺るがしている今日の現実を見よう
    。二十一世紀の国際社会は中国の独裁政府の宣伝より、民主台湾の人々の心の声
    に耳を傾けるようになっているのだ。

    チベット人が国際社会の同情を集めているのは、半世紀にわたる命がけの抵抗を
    行ってきたからだ。そこで台湾人も一丸となって、台湾の真実を世界に弛むこと
    なく懸命に訴えるべきだ。各国政府はすぐには動かなくても、国際世論は動くこ
    とになる。たとえ加盟はすぐにできなくても、それだけで台湾の安保には助けと
    なる。

    ■中国の宣伝を打ち破るはずだった公民投票

    その台湾の宣伝戦略として、今年の台湾名義での国連加盟をめぐる公民投票は重
    要だった。そしてその重要性は同日に行われた総統選挙以上だったのだ。それは
    私一人だけの考えではない。

    逆の意味で中国政府もそう思っていた。なぜなら公民投票は台湾独立宣言に等し
    いからだ。中国が反発したことで世界注視する中、台湾人の総意として「国連に
    加盟したい。台湾は国家だ。中国の一部になりたくない」と表明すれば、各国は
    中国の宣伝が嘘だと認識するようになる。

    だから中国は慌てた。北京五輪の前のイメージダウンを恐れて総統選挙への露骨
    な介入をする気はなくても、公民投票だけは絶対に潰さなくてはならなかった。
    そこで世界各国の政府を使い、公民投票への反対、不支持を表明させ、台湾に圧
    力をかけた。そして最も中国の言いなりになったのが米国だった。「台湾であれ
    中華民国であれ、国家ではなく、加盟資格はない」とまで言って、内政干渉を行
    った。

    ■世界に民主主義防衛のアピールを

    世界最大の民主国家とされる米国が、公民投票と言う民主的手続きに反対したと
    ころにこの国の本性が出た。つまり米国は台湾を守ってはいるが、その代わり台
    湾へは「俺の言うことを聞いて中国を怒らせるな。自国が国家であることも忘れ
    ろ」と要求しているのだ。これは台湾には危険なことである。

    米国は国民党独裁時代なら、国民党に要求すればそれでよかったが、民主化の今
    日では国民一人ひとりに要求しなければならない。そこで露骨な反対圧力をかけ
    たのだが、それは台湾にはとても大きなチャンスだった。台湾国民は反発したが
    、もしもっと怒って大規模な反米デモを発動していればどうなったか。

    何しろ米国は先進的な台湾の民主主義を否定したのである。米国世論は自国政府
    が建国の理念をも否定しているとして、台湾に同情したことだろう。そして同情
    は世界の民主主義国にも広がったはずだ。もちろん中国への敵愾心とともに。

    つまり台湾にとっては民主主義の価値観を武器に、中国と共同歩調をとる米国に
    反撃し、民主主義防衛のアピールを世界に向けて行うチャンスだったのだ。だか
    ら今後はそうして大騒ぎをすればいい。

    遠慮はいらない。これからは台湾が米国を動かすのだ。そして世界の民主国家を
    も。これはとても意義のあることだと思う。

    ■公民投票失敗で受けたダメージの大きさ

    しかし公民投票は国民党のボイコット戦術によって不成立に終わった。これによ
    って台湾は、世界から「台湾人自身も中国の一部を認めている」と誤解されると
    言う大ダメージを受けた。

    だから台湾人は民進党の敗北を残念がるより、むしろこちらを悔やむべきだった
    。たしかに今日の馬英九の中国傾斜を見れば、総統選挙は非常に重大な選挙だっ
    たことは疑いないが、だからこそ公民投票で独立宣言だけはしておくべきだった

    では今後はどうするべきか。規定で同じような公民投票はしばらくできない。馬
    英九政権も国連加盟方針を事実上捨ててしまった。しかしそれでも台湾人の多く
    は国連加盟を希望している。

    そこで何としてでもその声を国際社会に伝えるため、国民を結集しなければなら
    ない。それをしなければ台湾は国際社会で、ますます不利な状況に陥って行くだ
    けだろう。

    (つづく)

    『台湾の声』  http://www.emaga.com/info/3407.html

    『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe (Big5漢文)

    <投稿はこちら> taiwannokoe@googlegroups.com

    解除するには下記URLにアクセスして下さい。
    http://www.emaga.com/tool/automail.cgi?code=3407&mail=koe3407.emaga@blogger.com&e=1

    0 件のコメント: