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  • 2008年9月26日金曜日

    「台湾の声」【論説】 李登輝氏はなぜ「尖閣は日本の領土」と言ったか

    【論説】李登輝氏はなぜ「尖閣は日本の領土」と言ったか


              永山英樹

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    二十二日から沖縄県を訪問していた李登輝氏は二十五日午前、帰国の途に着いた
    が、もしかしたら台湾では、「売国奴」との誤解が同氏を待ち受けているかも知
    れない。

    日本人に人気のある李登輝氏。台湾では尖閣諸島沖での遊漁船沈没事件が想起さ
    れる沖縄を訪れると言うことで、「あの事件で低迷する日台関係にも、これで陽
    光が射すだろう」(台湾のテレビニュース)と期待されていたのだが…。

    つまり二十四日、李登輝氏が仲井真弘多知事、稲嶺恵一前知事、高嶺善伸県議会
    議長らとの昼食会席上、尖閣諸島を「日本の領土だ」と発言した一件のためであ
    る。

    現地にいた日本李登輝友の会の会員によると、発言は以下のようなものだ。

    ———台湾と沖縄は地域的にも非常に近い。戦前の日本統治時代には、台湾の漁
    民は尖閣諸島近辺で漁業をして生計を立てていた。取った魚は本土に持っていく
    よりも、(台湾の港町)基隆のほうが近いので、そこで水揚げして消費していた
    。戦後、台湾と日本は別の国になり、尖閣諸島の近海は日本の海となった。尖閣
    諸島はまちがいなく日本の領土。問題なのは、漁業権の問題だけ。昔どおり、そ
    こで漁業をさせて欲しいというだけの話だ。私が総統の時代、漁業権の解決のた
    め、日本の農林水産省と交渉を始めた。現在の馬英九政権の「尖閣諸島は中華民
    国の領土」という主張とは全く違う。あれはただの政治的なものだ。(日本李登
    輝友の会HPより)

    李登輝氏が「尖閣は日本領」と発言するのは今回が初めてではないが、それでも
    同行取材の台湾メディアは一斉にこれを大きく取り上げた。

    メディアは午後も、首里城を見学する李登輝氏に殺到、ここでも同氏はこう断言
    した。

    ———もちろん日本のものだ。台湾は自分のものだと言い張るのはおかしい。歴
    史上、そのような記載はないし、いかなる決定、地理上の画定もなかった。

    ———きれいな娘を見て、あれは私の妻だと言うことができるか。歴史に基づい
    て考えるべきだ。

    その日の午後、台湾では欧鴻鍊外交部長(外相)が馮寄台駐日代表(大使
    に相当)の就任宣誓式を執り行っており、さっそくメディアはこの二人にコメン
    トを求めた。

    欧鴻鍊氏は「政府の立場は明らか。釣魚台は中華民国の領土だ。李登輝氏
    の個人的発言だから、批評はしたくない」「今回の訪日は個人的なもので、台日
    関係には何の関連もない」と黙殺の構え。一方馮寄台氏も「中華民国の領土であ
    ることは絶対に変わらない」とする一方、「ただ我々は日本側も自分の領土と認
    識していることは理解している。この問題は将来、外交を通じて平和的に解決し
    たい」と付け加えた。

    二人の反応が低調に感じられるのは、対日関係を徒にこじらせたくないとの配慮
    と思われるが、おそらく日本との領有権論争で自分たちに勝ち目がないことも知
    っているのだろう。李登輝氏の発言に反駁するだけの合理的な根拠など、もちろ
    ん持ち合わせてなどいない。

    では台湾の国民は李登輝氏を誤解し続けるだろうか。共同は「李氏の発言は台湾
    で議論を呼びそうだ」と報じているが…。実際すでにテレビニュースでは、沈没
    事件の当事者である遊漁船船長が「李登輝は日本人だ」と批判している。

    一九七〇年ごろまで、台湾や中国の教科書の地図には、尖閣諸島ははっきりと「
    尖閣」と言う名の日本領域内の島々として描かれていたのだ。ところが現在日本
    では、そうした都合の悪い文献が在日中国人の組織的行動により、古書店では買
    い漁られ、図書館では盗まれ、あるいはページを破られるなどしていると言われ
    る。台湾人はそのような中国人と、いつまで同じ立場に立ち続ける気なのか。

    李登輝氏が「売国奴」との非難も恐れず、あえて「日本の領土だ」と主張し続け
    るのは第一に、「この問題で中国と歩調を合わせて騒いでは、台湾が危なくなる
    」との懸念があるからだろう。「釣魚台は中国領土」との主張の受け入れは「台
    湾は中国領土」と自認するに等しくなり、そのために対日関係を損なうなど愚の
    骨頂だと言うわけだ。

    国民党政権の政治宣伝から抜け出せない台湾人を救おうと孤軍奮闘する李登輝氏
    だが、日本人も国益のため、それをやらなければならないはずだ。「台湾人よ、
    目を覚まそう」と。

    我々もまた、日台の運命共同体の関係に「陽光」をもたらす努力が必要なのだ。


    (付記) いつものことながら共同は「中国が反発する可能性もある」とも強調
    するが、残念ながら中国は「李登輝(台湾人)vs中国」との対立構図で、日本人
    を台湾人支持に向かわせるような状況は作らないだろう。


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