【国際】若い世代の交流拡大を 月例講演会100回超えた『台湾研究フォーラム』
日本にとっての台湾の重要性を訴え続けている民間団体「台湾研究フォーラム」(本部・東京)の月例講演会が100回を超えた。中国が急成長する中で「台中は別の 国」(陳水扁総統)との「本土(台湾)意識」が着実に高まる台湾。日本人の台湾へ の見方はどう変化しているのか。同フォーラムの永山英樹会長(45)に100回の 変遷と参加者の意識変化について聞いた。 (外報部・佐々木理臣、写真も)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
——フォーラムは過去百回(八年余)で、どう変わったか。
「当初、二十人前後しか集まらなかった月例会の参加者は現在、平均約五十人に。台 湾について漠然とした知識しかなかった参加者も台湾社会や台中、日台関係の現状を 正確に理解するようになった。年三回ほど、台湾の国連加盟問題や李登輝前総統訪日 問題など時宜に即した特別集会を開き支援デモなども展開。折に触れ台湾への現地研 修を実施してきたのも台湾理解を助けていると思う」
——フォーラムの雰囲気は日台関係から影響を受けるか。
「日、台、中は密接に連動している。例えば中国の急激な軍拡やミサイルによる衛 星破壊実験などで対日、対台圧力が強まっているときには講演会参加者の関心も一気 に高まる。だから台中の違いを訴えるテーマほど、フォーラムは盛況を呼ぶ傾向に ある」
——電子メールで論評を発表しているが。
「二〇〇一年に李登輝前総統の訪日を実現させる運動を通じて交流を深めた『在日台 湾同郷会』(林建良会長=当時)と『日本李登輝友の会』を結成してから運動が全国 規模に発展した。友の会は現在、北海道から熊本までの十六支部などに千四百人の会 員がいる。林氏のメールマガジン『台湾の声』で集会日程や時事論評を流し、主張を アピールしている」
——日本人としてなぜそこまで台湾に強い関心を持つのか。
「台湾人の温和さや風土のすばらしさに魅せられ、深く研究しようとの思いがあるか らだ。台湾が国際社会で孤立している現実を変え、日台の安全保障が密接にかかわっ ているという認識を深めることを目指している。マスメディアが報道しにくい、こう した事柄を手作りで一人でも多くの人と進めていきたい」
——今後の課題は。
「台湾と中国が同じ国と思っている日本人がまだまだいる。台湾でも日本語世代が高 齢化し、言葉の面で日台交流の壁が厚くなっている。講演会参加者の約40%が三十 −四十代。五十代以上が半分近くを占め二十代は10%前後だ。若い世代に台湾語を 学んでもらう一方、二十代を30%以上に増やしたい。全国に散在している日台関係 団体と連携を強めるのも課題だと考えている」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<メモ>台湾研究フォーラム 1995年、在京出版社の編集者、高校教師ら6人が 台湾理解を深める目的で創立。98年から台湾に興味を持つ一般の人々を対象に、 都内で月例講演会や課題別の集会を開いてきた。会員約100人。連絡は永山英樹さ ん(電090・4138・6397)まで。
0 コメント:
コメントを投稿