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  • 2007年9月24日月曜日

    「台湾の声」【日台共栄】聖火リレー問題で中国の理不尽な要求に屈しなかった台湾の「国旗国歌」

    【日台共栄】聖火リレー問題で中国の理不尽な要求に屈しなかった台湾の「国旗国歌」

    9月23日付けの産経新聞「産経抄」で北京オリンピック聖火リレーが通らない ことになった台湾の対中姿勢が紹介された。ただし、台湾の「国旗国歌」とされ ているものについて、台湾人が持つ気持ちについては説明がなされなかった。こ の点について、メールマガジン『日台共栄』で解説が掲載されたのでご紹介する。

    -------------------------------------------- 産経新聞「産経抄」9月23日

    東京五輪の聖火が初めて日本に着いたのは昭和39年9月7日、沖縄の那覇空港 にだった。最初の聖火ランナーとなった当時琉球大学生の宮城勇さんは後に産経 新聞の取材に答えている。「道の両側がすごい日の丸で、走りにくかったが感激 しました」。

    ▼言うまでもなく、沖縄はまだ米国の施政下にあった。聖火や日の丸がいかに人 々を励まし、復帰運動を後押ししていったか想像に難くない。聖火リレーは意図 するとしないとにかかわらず、しばしば政治や国情に深くかかわってくるのだ。

    ▼来年北京五輪を開く中国は5大陸22カ国・地域を回る聖火リレーを計画した 。経済成長著しい中国への警戒心をとかす一方、大国ぶりをアピールしようとい う狙いだった。だが、その中のベトナム−台湾−香港というルートが台湾側の反 発を招き結局、台湾は通らないことになった。

    ▼台湾にすれば、これでは中国の国内ルートと見られ、「台湾は中国の一部」と いう中国の主張がまかり通るからだ。中国も一度は「台湾は海外ルート」と認め 妥協が成立しかけた。だが台湾側によれば、中国が聖火リレーで台湾の「国旗・ 国歌」を使わないよう求め決裂したという。

    ▼台湾の人たちも世界の祭りに加わりたいのは山々に違いない。しかし「国旗・ 国歌」まで規制されるいわれはないということだろう。台湾当局にとって苦渋の 決断と言えるが、大国・中国に対し一歩も譲らないという気概だけは伝わってく る。

    ▼それに対し今日、自民党総裁になるのが確実な福田康夫氏はあっさりしたもの だ。靖国神社参拝問題で「相手のいやがることはしない方がいい」と早々に腰を 引いてしまった。双方のメンツと存立をかけた隣の「聖火バトル」をどうご覧に なったか。

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    【解説】聖火問題で台湾の国旗・国歌の由来や現状に触れない「産経抄」

                 メールマガジン『日台共栄』編集長 柚原正敬

     2008年の北京オリンピックの聖火が台湾を通過しないことが決定した。聖火リ レーが通過する台湾域内の沿道で、台湾の市民が台湾の「国旗」を振ることや、 「国歌」を流すことを認めるかどうかで、中台間で紛糾、話し合いが決裂したか らだという。

     しかし、台湾の「国旗」とは、中華民国の「晴天白日満地紅旗」のことであり 、「国歌」とは「三民主義」のことだ。

     1921年に中国で制定された「晴天白日満地紅旗」は、孫文の唱えた三民主義( 民族の独立、民権の伸長、民生の安定)に由来し、中国国旗として定められたも のだ。旗の左上の青地に太陽は国民党の党旗である。これを通常「晴天白日旗」 と呼んでいる。

     現在、台湾の全国民がこのような由来を持つ旗を台湾の「国旗」として認めて いるのだろうか。認めていないが故に、在日台湾同郷会などは「緑の台湾旗」を 用いている。

     つまり、「晴天白日満地紅旗」はすでに台湾のシンボルではなくなっているの が現状であり、それは国歌にしても同様である。

     だから、聖火が通過しなくなったことは残念だが、通過しなくてよかったと安 堵している台湾人も少なくないことを日本人は知るべきだろう。

     ところが、昨日の産経新聞の「産経抄」は、このような台湾の国旗や国歌の由 来や現状に触れることなく「しかし『国旗・国歌』まで規制されるいわれはない ということだろう。台湾当局にとって苦渋の決断と言える」と書いて台湾をかば ったが、かばったのはよしとしても、やはりその由来などについて触れて欲しか った。台湾の複雑な来歴は国旗・国歌にこそシンボライズされているのである。

     話の核心をさらりと伝えて得心させるのがこれまでの「産経抄」だった。昨日 の「産経抄」では、読者はこの問題のポイントを理解できまい。

     ちなみに、緑の「台湾旗」については、2004年12月29日に配信した「台湾の声 」が詳しい。ご参照ください。

    ■台湾旗について http://taj.taiwan.ne.jp/hata/kai.htm

    (日本李登輝友の会メルマガ『日台共栄』9月24日号より転載)

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    『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html

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