台湾の声バックナンバーを検索(先頭に検索語を付け加えてください)

説明

  • このブログでは2007.9.22より、主に『台湾の声』のバックナンバーを掲載しています。
  • (このブログ設置以前のものを含む)バックナンバー一覧http://www.geocities.jp/taigu_jp/koe/
  • 未収録の最新の分はこちらhttp://www.emaga.com/bn/bn.cgi?3407をご覧ください。
  • 2007年9月30日日曜日

    「台湾の声」【台湾の旅】 (73) 台南県その1

    台湾の旅—この国をもっと知るために(73) TAILAM 台南県その1 (文/西江智彦)

    (台)Tai-lam タイラム (中)Tai-nan タイナン (客)Thoi-nam トイナム

    台南県データ 人口:111万人 ホーロー92.0%、外省6.5%、客家1.5% 県長:蘇煥智(台)Sou Hoan-tiソォー・ホワンティー(民主進歩党) 2004年大統領選挙得票率 陳水扁(民)64.8%、連戦(国)35.2% 県政府所在地:新營市 市鎮郷人口(単位:万人)(2005年) 20.5 永康市/Eng-khong/イェンコン 7.9 新營市/Sin-iaN/シンイヤ 6.7 仁徳郷/Jin-tek/ジンティェク 6.4 帰仁郷/Kui-jin/クイジン 5.9 佳里鎮/Ka-li/カーリー 4.7 麻豆鎮/Moa-tau/モワタウ 4.5 新化鎮/Sin-hoa/シンホア 4.2 善化鎮/Sian-hoa/センホア 3.8 關廟郷/Koan-bio/コワンビオ 3.6 新市郷/Sin-chhi/シンチー 3.3 白河鎮/Peh-ho/ペーホー 3.0 安定郷/An-teng/アンティェン 2.9 學甲鎮/Hak-kah/ハッカ 2.8 鹽水鎮/Kiam-chui/キャムツイ 2.7 後壁郷/Au-piah/アウピア 2.7 下營郷/E-iaN/エーイヤ 2.6 西港郷/Sai-kang/サイカン 2.6 七股郷/Chhit-kou/チッコオ 2.5 六甲郷/Lak-kah/ラッカ 2.4 東山郷/Tong-san/トンサン 2.4 柳營郷/Liu-iaN/リュウイヤ 2.3 官田郷/KoaN-tian/コワテン 2.3 将軍郷/Chiong-kun/チョンクン 1.6 玉井郷/Giok-cheN(原Ta-pa-ni)/ギョクツェエ(原タパニー) 1.3 北門郷/Pak-mng/パクムン 1.2 大内郷/Toa-lai/トアライ 1.1 楠西郷/Lam-sai/ラムサイ 0.9 南化郷/Lam-hoa/ラムホア 0.8 山上郷/SoaN-siong/ソワション 0.6 左鎮郷/Cho-tin/ツォーティン 0.4 龍崎郷/Leng-kia/リェンキア

     台南(Tai-lam/タイラム)県は嘉義県の南、高雄県の北西、台南市の北 東に位置する。県内は嘉南平野が広がり、県政府所在地は新営市。ただし、 県内で人口が最も多い都市は台南市に接する永康市で約20万人。新営市は 二番目の人口を抱えるが約8万人に過ぎない。台鉄西部幹線や台1線が通 る県中部は人口が多く、北門や七股などの海岸部や楠西、玉井、南化、左 鎮などの山間部は人口が少ない。  台南県一帯にはもともとシラヤ(Siraya)族が住んでいて、オランダ時 代にはオランダ人による教化を受け、シラヤ語をローマ字で書いて契約を 結んだりしていた。鄭成功時代には、明国の復活を願い清国に抵抗活動を していた鄭成功勢力の拠点として兵鎮が置かれていた。清国時代には福建 省からのホーロー系移民が住み、シラヤ族の生活言語もホーロー語化され た。白河ではハッカ(客家)系移民による開拓の歴史があるが、いまでは ホーロー化され、台南県内でハッカ人の比率は非常に低い。第二次大戦後 に中華民国政府とともに台湾に渡ってきた外省人(華人)は、台南市に近 い永康市に集中している。  台南県は冬季は雨が少なく過去には干ばつが起こることも少なくなかっ た。日本時代に八田興一氏の設計で官田に烏山頭(Ou-soaN-thau/オォー ソワタウ)ダムが建設され、灌漑用水となる嘉南大[土川](Ka-lam-toa- chun/カーラムトアツン)が県内に張り巡らされたことから農業生産が増加 した。県中部は米の産地となっている。海側の県西部はカキ([虫可]仔/ o-a/オアー)や虱目魚(sa-bak-hi/サバヒー)の養殖が盛んなほか、台湾 最大の塩の生産地となっていて、塩田が広がっている。県東部は山がちで、 玉井はマンゴー(soaiN-a/ソワイアー)がよくとれる。県中部の麻豆は文 旦(bun-tan/ブンタン)の産地として知られている。

    政治は、開拓の歴史が古く、住民に台湾意識が強く、陳水扁(Tan Chui -piN/タン・ツイピイ)総統(大統領)の故郷が官田にあり、民進党の支持 基盤が非常に強い。一方、典型的な農業県であるため、国民党が農会や漁 会、水利会などの組織を握り、地方勢力に国民党の公認を与えて支持基盤 を作っていたため、1993(民国82)年までは国民党による県政が続いてい た。アメリカで台湾独立運動をしていて民主化後に台湾に帰国した民進党 の陳唐山(Tan Tong-san/タン・トンサン)が1993年に当選し、その後、 現在まで民進党による執政が続いている。  立法委員(国会議員)は1998(民国87)年の時点では国民党が53%得票 し、9議席中5議席あったが、2004年には31%まで得票が落ちている。民 進党は1998年は40%だった得票が、2004年には45%に伸びている。もとも と民進党の支持基盤が強いため、国民党台湾派が分裂してできた台湾団結 聯盟は伸び悩み、5%程度の得票率となっている。2004年台南県選出の立 法委員は定数8で民進5、国民2、無盟1となっている。  総統(大統領)選挙では民進党の陳水扁総統の故郷ということもあり、 2004年の総統選挙では、陳水扁が64.8%を獲得し、国民党の連戦35.2%と 大きく差をつけた。地域別では陳水扁が麻豆の77%を最高に、将軍、後壁、 官田、学甲、西港、七股で70%以上を獲得したほか、塩水、下営、白河、 柳営、大内、善化、安定、佳里、北門、新市、山上、帰仁、関廟でも65% 以上獲得した。外省人が比較的多い永康は57%、東部の山間部の玉井、南 化、楠西では依然国民党の影響力が強く46〜53%にとどまっている。  交通は台鉄西部幹線が県中部を通り、後壁、新営、柳営、六甲、官田、 善化、新市、永康、仁徳の各市鎮郷を結び、新営駅や善化駅には特急自強 号の一部も停車する。台湾新幹線の高鉄台南駅は帰仁郷内にあり、将来は 高鉄台南駅から仁徳郷の台鉄保安駅までを結ぶアクセス鉄道が建設される 計画がある。また、永康市から台南市安南区まで都市型ライトレール( 軽軌)の建設計画もある。  高速道路は中山高速道路が後壁、新営、下営、麻豆、西港、安定、新市、 永康、仁徳を通り、新営SA、新営IC、麻豆IC、安定IC、台南JCT、永康IC、 台南IC、仁徳ICがある。フォルモサ高速道路は白河、東山、柳営、六甲、 官田、善化、新市、新化、関廟、龍崎など東部を走り、白河IC、東山SA、 烏山頭IC、官田JCT、善化IC、新化JCT、関廟IC、関廟SAがある。また、東 西に台南支線高速(8号線)が通り、新化端IC、新化JCT、新市IC、台南 JCT、新吉IC、台南端ICを結び、新化JCTでフォルモサ高速と、台南JCTで中 山高速と連絡し、台南市内まで結んでいる。  幹線道路は海側に台17線が北門、将軍、七股を結び、その東に台19線が 塩水、学甲、佳里、西港、安定を結び、台19甲線は塩水、新営、下営、麻 豆、善化、新市、新化、関廟を結び、その東に台1線が後壁、新営、柳営、 六甲、官田、善化、新市、永康、仁徳を結び、最東部の山間部に台3線が 楠西、玉井、南化を結んでいる。東西は南部横貫道路の台20線が永康、新 化、山上、左鎮、玉井、南化を結んでいる。このほか東西の快速道路が近 年建設され、台南関廟快速道路(台86線)、北門玉井快速道路(台84線) などがある。また、海沿いには西濱快速道路(台61線)の建設も進められ ている。  高速バスは、台南発着の国光客運の高速バスが永康市を経由しているほ か、統聯客運バスが麻豆、学甲、佳里なども結んでいる。新営も一部の高 速バスがIC付近を経由している。

    『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html 『日本之声』http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe

    0 件のコメント: